上方生活文化堂 大阪の今と昔と、これからと(図録)
上方の生活文化を「まち・住まい」「商い」「暮らし」「食」「遊」をテーマに紹介。
大阪の魅力を再発見し、未来へつなげていくため一2017年10月より「上方生活文化堂」として、大阪くらしの今昔館と大阪ガス エネルギー・文化研究所による大阪講義と、「日本料理かこみ」栫山店主による旬の大阪料理で構成された講座を開講してきました。
「上方生活文化堂」の講座は第一幕の全12回の講座を終えましたが、受講者や講座の内容を掲載していた産経新聞夕刊「上方再見」の読者の方からの書籍化の要望をいただき、図録「 上方生活文化堂~大阪の今と昔と、これからと~」を発刊することとなりました。
現代の視点で、かつての大坂・大阪にあったこと、そこから今の私たちが学ぶべきことを「5つの部屋(『まち・住まい』『商い』『暮らし』『食』『遊』)」として構成し、これまでの講座の内容を大阪くらしの今昔館所蔵の屏風や掛け軸、大阪料理などの豊富な写真とともにお楽しみいただける内容となっています。
なおこの図録は「大阪くらしの今昔館」受付にて購入できます。
■図録名 「上方生活文化堂~大阪の今と昔と、これからと~」
■発行者 大阪ガス(株) エネルギー・文化研究所
大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」
■内容
プロローグ 「上方生活文化堂」を始めた理由
第1章 まち・住まい
「母なる川 淀川の恵み」「大坂城とまちづくり」「大阪弁から見るまちの地図」「大阪町家のススメ」「大阪は世界に誇る『住みやすい都市』」
第2章 商い
「大坂蔵屋敷と両替商」「大坂の豪商─松屋(大丸)呉服店」「商都大坂を育んだ『学び』の場」「『天下の台所』をつくりだした商人たち」 第3章 暮らし
「大阪商家の婚姻儀礼」「『大坂尽くし』の正月風景」「浪花のひなまつり」「浪花の十二ヶ月」
第4章 食
「200年前の『諸国の台所』」「100年前の『食い倒れの町』」「大阪料理、温故知新」
第5章 遊
「歌舞伎、浄瑠璃、道頓堀の芝居小屋」「住吉っさん」「祇園祭と天神祭の屏風飾り」「遊び上手な大阪のまち」
エピローグ 大阪が世界でいちばん住みたい都市となるために
■会場となった吉田家住宅
阪急梅田駅から歩いて10分、マンションやビルがひしめく交通量の多い大通りを1本隔てると、突然、昔ながらの木造2階建て仕舞屋造りの主屋と、それを囲むように建つ15戸の長屋群が現れます。
NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』の西門家の建物モデルともなった吉田家住宅です。1921年建造、大正期の都市住宅の姿をとどめる貴重な建物として、国の登録有形文化財ともなっている吉田家の主屋が「上方生活文化堂」の会場となりました。
何ら特徴を見出せないビルや殺風景なオフィスの一室ではなく、通常非公開、今も人が住まう古民家で行われる文化講座は、「場」がもたらす力を最大限に生かした、五感に強く訴えかけるものでした。
https://www.facebook.com/osakagas.cel/videos/303782106962166
AB 判(ヨコ210mm× タテ257mm)、64 ページ
重さ 200g /冊
価格 1,000 円(税込)
2019年発行
〇企画展「大阪の長屋」開催中です
2023年4月16日(日)まで。残りわずかとなりました。
近世大坂において長屋建ては最も基本的な建築形態でした。長屋建てというと、振売り(行商人)や職人が暮らす町裏の棟割り長屋のイメージが一般的ですが、大坂では表通りに面する商家も、その多くが長屋建てでした。近代には耕地整理や土地区画整理に合わせて数多くの住宅が長屋形式で建設され、門塀が設けられた邸宅風やバルコニーを設置した洋風デザインなど、さまざまな様式が生み出されました。戦後、高度経済成長からバブル崩壊を経て長屋が激減するなかで、近年、その再生や活用が注目を集めています。
本展では、大阪における長屋の建築様式・住まい方に焦点をあて、近世から現代までつづく大阪における長屋の伝統をひもとき再評価します。
住吉区加賀屋の長屋(昭和10年) |
辻榮洋風長屋 |
都島区東野田の長屋(昭和10年) |
林寺2丁目長屋 |
〇今昔館は昨年10月29日から全面開館しています
天井改修工事にともない閉鎖していた9階常設展室及び10階展望フロアが令和4年10月29日(土)から再開されています。
今昔館は、毎週火曜日が休館日となっています。
https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/guide
●入場料変更のお知らせ
令和4年10月29日(土)から通常料金になっています
【一 般】600円(団体500円)
【高校生・大学生】300円(団体200円)
(注)団体は20名以上
(注)高校生・大学生は学生証原本要提示
(注)中学生以下、障がい者手帳等持参者(介護者1名を含む)、大阪市内の在住の65歳以上の方は無料(証明書原本(運転免許証、健康保険証、敬老優待乗車証、障がい者手帳等、またはミライロID)要提示)
〇住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とは?
「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての專門ミュージアムである「大阪くらしの今昔館」は、2001年4月26日に開館しました。2021年に開館20周年を迎えました。
住まい情報センターのビルの9階「なにわ町家の歳時記」は、江戸時代のフロア。天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
8階「モダン大阪パノラマ遊覧」は、明治・大正・昭和のフロアで近代大阪の住まいと暮らしを模型や資料で展示。
さらに企画展示室では特別展や企画展を開催しています。
前館長の谷直樹先生と新館長の増井正哉先生がこれまでの道のりを振り返り、これからの課題について語り合う動画が公開されています。
こちらからどうぞ。
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=kFW0qbelLNo
〇大阪くらしの今昔館の紹介動画
今昔館の江戸時代のフロアをご紹介する動画はこちらからどうぞ。
英語の字幕入りの動画を見ることもできます。
⇒https://www.youtube.com/@user-hm7hq2uu4o/videos
https://www.youtube.com/watch?v=lOgkk5mfaT0
https://www.youtube.com/watch?v=1ZFcAzP08Ys
このほかに「天神祭となにわの町」をご紹介する動画があります。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=3or8fq4U8zE&feature=youtu.be
今昔館の近代のフロアをご紹介する動画が2編公開されています。動画を見てから見学すると、見どころがよくわかると思います。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=SbqzmybwKss&feature=youtu.be
⇒https://www.youtube.com/watch?v=EohP-xqrOi4
〇落語家 桂米團治と歩く江戸時代の大坂
大阪くらしの今昔館の9階常設展示室にある江戸時代(天保年間)の大坂の町並みをご紹介する新しい動画ができました。案内人は上方の落語家、桂米團治師匠です。
〈①表通り編〉
こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=n1moBJy5uB4
〈②町家の暮らし編〉
こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=dDb2VBmyKnw
〇【動画】重文茶室「蓑庵」ー構造模型で見る茶室建築の世界
重要文化財 大徳寺玉林院茶室「蓑庵(さあん)」の実物大構造模型(竹中大工道具館所蔵)を京都工芸繊維大学名誉教授 日向進先生が分かりやすく解説してくださいます。
こちらからご覧ください。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=tqJEnPZckbc&feature=youtu.be
〇「今昔館のオンライン まなびプログラム」が公開されています
大阪のまちと住まいや くらしのことを おうちで学んでみませんか?
こちらからどうぞ。
⇒https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/manabi_program/今昔館のオンラインまなびプログラム
大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからご覧ください。
≫ https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/
「今週の今昔館」の第1回から第52回までは、「古地図で愉しむ大阪まち物語」に掲載しています。
「今週の今昔館」の第1回はこちらからご覧ください。
≫ http://osakakochizu.blogspot.com/2016/08/blog-post_5.html
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