浪花のひな祭り(企画展図録)
大阪の豪商、加島屋広岡家に伝来した享保雛や雛道具など、上方のひな飾りの文化を紹介しています。
今昔館で販売しています。
A5 判 36 ページ
重さ 85g /冊
価格 500 円(税込)
2017年発行
(企画展の概要)
企画展「浪花の大ひな祭り−浪花の豪商の雛道具−」
桃の節句は宮中の行事にはじまり、江戸時代には女子のすこやかな成長を祈る「雛祭り」として武家や町方にも広がりました。
摂南大学と大阪くらしの今昔館は、毎年「浪花の大ひな祭り」として今昔館に大ひな壇を展示しています。今年、鴻池とならぶ浪花の豪商のひとつ「加島屋」(廣岡家)に伝来した節句飾り一式が新たに発見され、大阪くらしの今昔館に寄贈されました。これを記念して加島屋伝来の享保雛や立雛など雛人形や道具類の数々を展示します。豪商の雛道具にみる大坂の華やかな文化をお楽しみください。
主な展示資料
◇浪花の豪商の雛飾り
享保雛 加島屋伝来 当館蔵
次郎左衛門雛 加島屋伝来 当館蔵
丸平大木人形店製の雛人形 個人蔵
◇雛祭りの文化
正月三月風俗図屏風 個人蔵
林文塘 節句図 個人蔵
御殿雛 摂南大学蔵
押絵雛 摂南大学蔵
立雛図 蔀 関月 当館蔵
◇大ひな段飾り 摂南大学蔵
主 催:大阪市立住まいのミュージアム、摂南大学
2017年2月25日(土)〜2017年4月2日(日)開催
(企画展の概要)
浪花の大ひな祭り
本展覧会では江戸時代から大正期の大阪の商家で飾られていた雛人形や雛道具を中心に上方の雛飾りを展示します。ひな祭りは女の子の成長を願う節句として、もう既に江戸時代には大坂の町人にも親しまれていました。上方の特徴として、御殿付の内裏雛(女雛・男雛)や、女の子に家事を教えるという意図を込めて雛に添えて飾り、手にとって遊ばれていた「勝手道具」などがあります。特に昨年寄贈された大坂の豪商「加島屋」(廣岡家)の豪華な享保雛と多種多様な雛道具の数々は必見です。
また、全国から摂南大学に寄せられた雛人形の中から600体を飾る、迫力ある「大ひな壇」の展示も行います。
主 催:大阪市立住まいのミュージアム、摂南大学
2018年2月18日(日)〜2018年4月2日(月)開催
お雛様を4月まで飾っていていいの? とお考えの方もおられるかもしれません。桃の節句は元々は旧暦の3月3日に祝うものです。今年の暦では、今日3月3日は旧暦では1月23日、旧暦の3月3日は4月11日にあたります。
今昔館では、実際の季節感に近い旧暦を大切にしています。旧暦は約1カ月遅れといいますが、確かに、実際に桃が満開となるのは3月末ごろですね。旧暦の閏年(1年が13カ月ある年)の影響で、今年はズレが少し大きくなっています(昨年2月の後に閏2月がありました)。「閏月」は約3年に1回(19年に7回)1ヶ月分の旧暦月が挿入されます。
〇企画展「文様彩集」開催中です
2024年2月21日(水)〜2024年4月7日(日)
衣類や食器などの日用品から巨大な建築物の装飾に至るまで、文様は私たちの身の回りに溢れています。文様は遥か縄文の頃から日本人の生活の中にあり、時代の移り変わりと共にその表現を常に変化・発展させながら、日々の暮らしを豊かに彩ってきました。文様には身近な動植物をモチーフにしたものをはじめ、人物や風物、直線や曲線によって構成された幾何学文、さらにはそれらを互いに組み合わせたものなど数多くの種類が存在します。また吉祥文様などのように、装飾性の中に象徴的・物語的要素を持つものも多く、そうした文様からは人々が込めた様々な願いを感じることができます。
本展「文様彩集(もんようさいしゅう)」では大阪くらしの今昔館が所蔵する近世・近代の資料の中から、魅力的な文様を選りすぐって紹介します。長い歴史の中で受け継がれてきた伝統的な意匠や、創作意欲をくすぐるユニークな表現など、文様が織りなす多様な世界をお楽しみください。
〇今昔館の館蔵品のご紹介
第二次大阪都市計画全図
2万分の1の第二次大阪都市計画(綜合大阪都市計画)地図です。刊行年の表記はありませんが、本計画は昭和3(1928)年5月に認可されたものです。
街路(赤い線)・運河(水色の線)・下水道(茶色の線)・公園(緑色)・墓地(こげ茶色)の各種計画が色刷で図示されています。現在の計画とは違うところもありますが、街路を中心に都市の骨格が示されています。100年近く前に、大阪市域外も含めて総合的な都市計画が作成されているところに先進性を感じます。運河が明記されているところが、舟運が中心であった当時の物流の状況をよく表しています。すでに墓地の計画が示されている点も興味深いところです。
第二次大阪都市計畫全圖(縮尺貳萬分之壹) (大阪くらしの今昔館蔵) |
作品名:第二次大阪都市計畫全圖(縮尺貳萬分之壹)
著者:日下伊兵衛
出版社:日下和楽路屋
刊行年:昭和3年頃(1928頃)
サイズ:109.5×78cm色刷
冊数:1枚
〇ワークショップ・イベントのご案内
和文化体験のワークショップやパフォーマンスです。どうぞお楽しみください。
*スケジュール表はこちら≫https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/event
定員がある当日先着イベントは8階受付で12時から参加券を発行しています。
〇風呂屋シアターもリフレッシュ
「桂米朝・米團治と行く 大坂むかしまち巡り」と題して、商家の賑わいを紹介しています。
〇住まい劇場の人形の修理が終わり展示を再開しています
8階展示室「住まい劇場」を人形修繕のためしばらく休止しておりましたが、メンテナンスが終了しましたので、9月9日より展示を再開しています。
〇商家之賑(あきないのにぎわい)
展示替えを終え、9月9日から、「商家之賑(あきないのにぎわい)」の展示になっています。
天保年間(1830年代)の大坂の町家を実物大で再現しました。200年の時空をさかのぼり、大坂の商家の賑わい、四季折々の年中行事、そして日々の暮らしを体感してください。
〇着物体験サービス
感染症対策のため中止しておりました、着物体験サービスを再開しています。
着物(夏季は浴衣)に着替えて江戸時代の町並みを散策することができます。洋服の上からはおる簡単な着付けなので気軽にご利用いただけます。
●受付時間 10:00〜
●受付場所:9階着物コーナー(人形屋)
●料金:お1人につき1回1000円
●体験時間:30分(着替え時間を含まない)
●定員:先着100名様/日
※身長制限 110cm以上
※国内外に関わらず、小学校・中学校団体様の着物体験利用の受付は行っておりません。
【ご提供するサービスの内容】
・着物・草履のレンタル
・着付け ※服の上から着物を着ていただきます。
・上着、厚手の衣類(セーター、トレーナー等)は脱いでください。
〇反物着装パフォーマンス
約13メートルの長さの反物を2個のクリップと帯紐だけで、あたかも着物を着たかのように着装します。まるで手品のようです。
場 所:9階呉服屋
日 時:不定期(イベントスケジュールをご覧ください)
※町家衆のパフォーマンスをご覧ください。着装の体験はできません。
〇入場料のお知らせ
【一 般】常設展 600円(団体500円)
常設展+企画展 セット券 800円(団体700円)
【高校生・大学生】常設展 300円(団体200円)
常設展+企画展 セット券 500円(団体400円)
(注)団体は20名以上
(注)高校生・大学生は学生証原本要提示
(注)中学生以下、障がい者手帳等持参者(介護者1名を含む)、大阪市内の在住の65歳以上の方は無料(証明書原本(運転免許証、健康保険証、敬老優待乗車証、障がい者手帳等、またはミライロID)要提示)
今昔館は、毎週火曜日が休館日となっています。
https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/guide
〇住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とは?
「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての專門ミュージアムである「大阪くらしの今昔館」は、2001年4月26日に開館しました。2023年4月26日に開館22周年を迎えました。これからも、大阪くらしの今昔館をどうぞよろしくお願いいたします。
住まい情報センターのビルの9階「なにわ町家の歳時記」は、江戸時代のフロア。天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
8階「モダン大阪パノラマ遊覧」は、明治・大正・昭和のフロアで近代大阪の住まいと暮らしを模型や資料で展示。
さらに企画展示室では特別展や企画展を開催しています。
前館長の谷直樹先生と新館長の増井正哉先生がこれまでの道のりを振り返り、これからの課題について語り合う動画が公開されています。
こちらからどうぞ。
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=kFW0qbelLNo
〇「今昔館 まなびプログラム」が公開されています
大阪のまちと住まいや くらしのことを おうちで学んでみませんか?
こちらからどうぞ。
⇒https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/manabi_program/今昔館 まなびプログラム
〇おうちにいながらミュージアムを楽しもう!
今昔館の展示関連の動画を集めました。
⇒https://www.youtube.com/@user-zy5nw1vs2o
英語の字幕入りの動画を見ることもできます。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=lOgkk5mfaT0
https://www.youtube.com/watch?v=1ZFcAzP08Ys
今昔館の近代のフロアをご紹介する動画が2編公開されています。動画を見てから見学すると、見どころがよくわかると思います。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=SbqzmybwKss&feature=youtu.be
⇒https://www.youtube.com/watch?v=EohP-xqrOi4
〇落語家 桂米團治と歩く江戸時代の大坂
大阪くらしの今昔館の9階常設展示室にある江戸時代(天保年間)の大坂の町並みをご紹介する新しい動画ができました。案内人は上方の落語家、桂米團治師匠です。
〈①表通り編〉
こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=n1moBJy5uB4
〈②町家の暮らし編〉
こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=dDb2VBmyKnw
〇【動画】重文茶室「蓑庵」ー構造模型で見る茶室建築の世界
重要文化財 大徳寺玉林院茶室「蓑庵(さあん)」の実物大構造模型(竹中大工道具館所蔵)を京都工芸繊維大学名誉教授 日向進先生が分かりやすく解説してくださいます。
こちらからご覧ください。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=tqJEnPZckbc&feature=youtu.be
〇天満天神繁昌亭コラボレーション企画【チケ得】が始まりました
「天満天神繁昌亭」×「大阪くらしの今昔館」
コラボレーション企画【チケ得】が始まりました!
窓口でチケット半券を提示していただくとお得に入場、入館していただけます。
詳細は以下に記載しておりますのでご利用の前にご確認ください。
(実施期間2023年8月1日(火)~2024年3月31日(日))
■天満天神繁昌亭にお得に入場■
「大阪くらしの今昔館」のチケット半券を提示すると
「天満天神繁昌亭」の入館料が300円OFF!!
※対象チケットは公演日より30日間有効
※窓口でお買い求めの際にのみ適用されます
※昼席一般当日入場料から300円引きいたします(例)当日料金2,800円が2,500円に!!
※半券1枚につき1名様1回限り利用可
※満席の場合はご利用いただけません
※その他割引との併用はできません
※ご利用いただけない日程がございます。詳しくは天満天神繁昌亭にお問い合わせください
■大阪くらしの今昔館にお得に入館■
「天満天神繁昌亭」のチケット半券を提示すると
「大阪くらしの今昔館」の入館料が100円OFF!!
※対象チケットは公演日より30日間有効
※窓口でお買い求めの際にのみ適用されます
※入館料から100円引きいたします(例)常設展大人600円が500円に!!
※半券1枚につき1名様1回限り利用可
※企画展のみの場合は割引できません
※その他割引との併用はできません
※ お支払い方法は現金のみとなります
大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからご覧ください。
≫ https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/
「今週の今昔館」の第1回から第52回までは、「古地図で愉しむ大阪まち物語」に掲載しています。
「今週の今昔館」の第1回はこちらからご覧ください。
≫ http://osakakochizu.blogspot.com/2016/08/blog-post_5.html
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