2026年10月25日日曜日

今週の今昔館(510) 大大阪時代のまちづくり(20) 長期臨時休館中です 20261025

〇大阪くらしの今昔館を応援する一個人による非公式ブログです。


〇大大阪時代のまちづくり(19)

 第二次市域拡張直前である1924年(大正13年)発行の大阪市パノラマ地図と、その12年後1936年(昭和11年)発行の大大阪観光地図などの古地図を見比べながら、大大阪時代の大阪のまちづくりを振り返っています。今回は扇町公園を取り上げます。

 10年ほど前に、大正13年発行の「大阪市パノラマ地図」から出題した、「大阪市パノラマ地図検定」を作成して、ブログに公開していました。第1回から第5回まで、各10問ずつ、合計50問を出題し、解説しました。 そのうち、第4回の第9問に、下記の問題を出題しました。


第4回第9問
下の地図は大阪市パノラマ地図のある部分を拡大したものです。
A 地図の中心の赤丸印の場所には当時何があったでしょうか?(建物名など)
B 現在はどうなっているでしょうか?
C 江戸時代の天保年間には何があったでしょうか?
D 明治時代後半には何があったでしょうか?
E 地図の右手に見えている川の名前は?

※江戸時代の手がかりをつかむには、浪華名所獨案内を活用してください。
※大阪市パノラマ地図の全体は、こちらからご覧いただけます。



解答と解説
A 堀川監獄跡(扇町公園の工事中)
B 扇町公園
C 北野村
D 堀川監獄
E 天満堀川

 扇町界隈は、慶長3年(1598年)に天満堀川が開削されて以降、商人や寺社が多く集まり、船場に匹敵する商業と人口の集積が見られるようになりました。それ以前は、長らく大阪の北の境にあたり、さらに北上すると荒れ地に畑が散在するような地域でした。江戸期には刑場があり、明治15年(1882年)には堀川監獄が設置され、明治36年(1903年)に大阪監獄署と改称されました。

 明治28年(1895年)5月に大阪鉄道(現在のJR大阪環状線)の天王寺~玉造が開業し、同年10月には玉造から梅田まで延伸されました。延伸により天満駅が開業すると、大川沿いの天満青物市場界隈から商店が立ち並ぶようになり、鉄道北側の市街化も進みました。大阪市からの要望もあって、大正9年(1920年)には、大阪監獄が堺市へ移転しました(現在の大阪刑務所)。解体3年後の大正12年(1923年)12月に扇町公園として開園しました。大阪市パノラマ地図には、監獄が解体され、公園の工事が始まった頃の様子が描かれています。

大阪市パノラマ地図の扇町付近
浪華名所獨案内の扇町付近
天保新改攝州大阪全圖(天保8(1837)年発行)の川崎付近
明治41年、昭和4年、昭和32年、最近の地形図の川崎付近(今昔マップ3より)

 昭和11年発行の大大阪観光地図を見ると、扇町公園(赤い△は公園の印)のほか、衛生試験所、工業研究所、電気局病院、高等女学校、中央度量衡検定所、扇町産院、扇町商業などが記載されています。大正9年に監獄が移転した後、約15年間の間(大大阪の時代)に、このように開発が進んだことが確認できます。

大大阪観光地図の扇町付近

 扇町公園には、かつては大阪プール(現在は八幡屋公園に移転)が存在し、水泳競技を始め、多くのスポーツイベントが開催されたことでも知られます。なみはや国体の開催に合わせて、港区の八幡屋公園に新・大阪プールが完成し、扇町公園の大阪プールは廃止されました。大阪プールのスタート台(飛び込み台)がモニュメントとして公園内に残されています。

 敷地は約7ha、キッズプラザ大阪(関西テレビ放送本社)、北区役所・区民ホールに隣接し、公園内には扇町プール(市民プール)があります。マウンテンスライダーなどの大型遊戯施設もあり、天王寺公園、中之島公園などと比べて児童の遊技場的な要素が強い公園です。入場無料。(以上、ウィキペディアを参考にして加筆しました)




〇大大阪時代のまちづくり(バックナンバー)
 2025年が大阪市の第二次市域拡張から100周年に当たることから「大大阪時代のまちづくり」の連載を始めました。
(1) はじめに
(2) 大阪城天守閣
(3) 中央卸売市場
(4) 四ツ橋
(5) 拡張前後の大阪市域
(6) 大阪市パノラマ地図に見る拡張前夜の大阪市
(7) 大大阪観光地図に見る拡張後の大阪市
(8) 御堂筋の淀屋橋付近
(9) 御堂筋の本町付近
(10) 御堂筋の心斎橋付近
(11) 御堂筋の難波駅付近
(12) 御堂筋の梅田新道付近
(13) 大阪駅の高架化と貨物駅の建設
(14) 京阪電鉄の複々線高架化
(15) 中之島の東部
(16) 中之島の西部
(17) 大大阪記念博覧会
(18) 電気大博覧会と市立運動場
(19) 交通電気博覧会と市立美術館

〇大阪くらしの今昔館は、長期臨時休館中です。
2026年9月1日(火)~2027年1月5日(火)は、エスカレーターおよびエレベーターの更新工事ならびに館内各所の設備改修工事を実施するため臨時休館となります。ご注意ください。

※開館は令和9年(2027年)1月6日(水曜日)からを予定しています。
 なお、工事の進捗状況等により、休館期間を変更する場合があります。ご利用の皆様にはご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。


〇おかげさまで開館25周年!!
 大阪くらしの今昔館は2026年4月26日(日)に開館25周年を迎えました。これまで多くの皆さまにご来館いただき、心より感謝申し上げます。

 開館25周年の節目を迎えた大阪くらしの今昔館へ、皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

〇住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とは?

 「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての專門ミュージアムである「大阪くらしの今昔館」は、2001年4月26日に開館しました。2023年4月26日に開館22周年を迎えました。これからも、大阪くらしの今昔館をどうぞよろしくお願いいたします。

 住まい情報センターのビルの9階「なにわ町家の歳時記」は、江戸時代のフロア。天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
 8階「モダン大阪パノラマ遊覧」は、明治・大正・昭和のフロアで近代大阪の住まいと暮らしを模型や資料で展示。
 さらに企画展示室では特別展や企画展を開催しています。

 前館長の谷直樹先生と新館長の増井正哉先生がこれまでの道のりを振り返り、これからの課題について語り合う動画が公開されています。
 こちらからどうぞ。
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=kFW0qbelLNo




〇「今昔館 まなびプログラム」が公開されています
 大阪のまちと住まいや くらしのことを おうちで学んでみませんか?
 こちらからどうぞ。
 ⇒https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/manabi_program/今昔館 まなびプログラム




〇おうちにいながらミュージアムを楽しもう!
 今昔館の展示関連の動画を集めました。
⇒https://www.youtube.com/@user-zy5nw1vs2o


 英語の字幕入りの動画を見ることもできます。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=lOgkk5mfaT0
 https://www.youtube.com/watch?v=1ZFcAzP08Ys



 今昔館の近代のフロアをご紹介する動画が2編公開されています。動画を見てから見学すると、見どころがよくわかると思います。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=SbqzmybwKss&feature=youtu.be


⇒https://www.youtube.com/watch?v=EohP-xqrOi4



〇落語家 桂米團治と歩く江戸時代の大坂
 大阪くらしの今昔館の9階常設展示室にある江戸時代(天保年間)の大坂の町並みをご紹介する新しい動画ができました。案内人は上方の落語家、桂米團治師匠です。
〈①表通り編〉
 こちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=n1moBJy5uB4
〈②町家の暮らし編〉
 こちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=dDb2VBmyKnw



〇天満天神繁昌亭コラボレーション企画【チケ得】が始まりました

「天満天神繁昌亭」×「大阪くらしの今昔館」

コラボレーション企画【チケ得】が始まりました!
窓口でチケット半券を提示していただくとお得に入場、入館していただけます。
詳細は以下に記載しておりますのでご利用の前にご確認ください。
(実施期間2023年8月1日(火)~2024年3月31日(日))

■天満天神繁昌亭にお得に入場■
「大阪くらしの今昔館」のチケット半券を提示すると
「天満天神繁昌亭」の入館料が300円OFF!!

※対象チケットは公演日より30日間有効
※窓口でお買い求めの際にのみ適用されます
※昼席一般当日入場料から300円引きいたします(例)当日料金2,800円が2,500円に!!
※半券1枚につき1名様1回限り利用可
※満席の場合はご利用いただけません
※その他割引との併用はできません
※ご利用いただけない日程がございます。詳しくは天満天神繁昌亭にお問い合わせください

■大阪くらしの今昔館にお得に入館■
「天満天神繁昌亭」のチケット半券を提示すると
「大阪くらしの今昔館」の入館料が100円OFF!!

※対象チケットは公演日より30日間有効
※窓口でお買い求めの際にのみ適用されます
※入館料から100円引きいたします(例)常設展大人600円が500円に!!
※半券1枚につき1名様1回限り利用可
※企画展のみの場合は割引できません
※その他割引との併用はできません
※ お支払い方法は現金のみとなります



 大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからご覧ください。
≫ https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/


 「今週の今昔館」の第1回から第52回までは、「古地図で愉しむ大阪まち物語」に掲載しています。
 「今週の今昔館」の第1回はこちらからご覧ください。
≫ http://osakakochizu.blogspot.com/2016/08/blog-post_5.html



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