2017年11月28日火曜日

今週の今昔館(87) からくり錦絵「梅田ステン所」 20171128

〇今昔館の近代展示室を愉しむ(21) からくり錦絵「梅田ステン所」

 今回は、大阪くらしの今昔館の8階近代展示室に入って、すぐ左手にある「からくり錦絵」の3枚目、右端の「梅田ステン所」をご紹介します。


 梅田ステン所(初代大阪駅)は、明治7年(1874)5月11日に大阪駅~神戸駅間の鉄道開通と同時に開業しました。駅舎はゴシック風の赤煉瓦造り2階建てで現在の大阪駅よりも西の大阪中央郵便局旧局舎付近に当たる場所にあり、周辺は民家がわずかにあるだけで田圃が広がっていました。
駅のある場所は明治22年(1889)の市制施行時における大阪市域にも含まれず、明治30年(1897)まで西成郡曽根崎村に属していました。市街地を避けて建設されたことがわかります。

堂島に当初計画された予定地と初代梅田ステンショ
(「大阪駅の歴史」より)
初代大阪駅(「大阪駅の歴史」より)
 当初の計画では市街地に近い堂島付近に頭端式(阪急梅田駅、南海なんば駅のようなターミナル型の駅)で建設される予定でしたが、設置場所は曽根崎村の梅田に変更されました。堂島から梅田へ変更されたのは、将来東へ線路が延伸された際に京都駅 ~神戸駅間の直通運転に都合が良いよう、頭端式を採らず、通過式の駅構造にするためだと言われています。鉄道黎明期に頭端式ホームを採用した横浜駅がその後の時勢変化で二度移転を強いられたことからしても、折り返しを要さない東西直通運転を可能にしつつ市街地に駅をできるだけ近づけさせる構造にした大阪駅には、先見の明があったといわれることもあります。それは、明治末期に山陽鉄道や九州鉄道といった大私鉄が国有化された後、西日本各地から東京への直通運転の実現が容易となり、利便性を高めたという点でも大いに役立つこととなりました。
大阪駅がターミナル型でないことを惜しむ声もありますが、東京駅、品川駅、上野駅も、すべて通過式の駅に変わってきています。汽車の時代から電車の時代になって、折り返しよりも通り抜けの方が便利で効率的ということでしょうか・・・?


初代大阪駅(「大阪駅物語」より)
初代大阪駅(「大阪駅物語」より)

 開業当初、大阪駅は「梅田駅」「梅田ステーション」「梅田すてん所」などと呼ばれていましたが、阪神・阪急や貨物駅の梅田駅が開業すると、次第に大阪駅のことを「梅田駅」などと呼ぶことはなくなりました。

 次に、古地図で大阪駅周辺の変遷を見ていきましょう。
まず、江戸時代天保年間発行の「浪華名所獨案内」では、市街地の北の端に「曽根崎新地」「北野」の地名があります。天満堀川の傍には「ゴモク山ト云」という文字もあります。


「浪華名所獨案内」の大阪駅あたり(「津の清」蔵)

 天保8年(1837)発行の「天保新改攝州大阪全圖」では、曽根崎村の北側には水路が流れていて、地図中央左寄りに「梅田墓」の文字があります。

天保8年発行の「天保新改攝州大阪全圖」の大阪駅あたり(日文研蔵)

 明治5年(1872)発行の「大阪市中地區甼名改正繪圖」を見ると曽根崎村に「新建屋」「新屋」の文字が何か所かあり、農地の中に家が建ち始めています。「梅田三昧」の字があり、川には「十三渡」の字も見えます。

明治5年発行の「大阪市中地區甼名改正繪圖」(日文研蔵)

 明治15年(1882)発行の「大坂明細全図」には、「梅田ステーション」が描かれ、「神戸行鐡道」、「西京行鐡道」の文字があります。駅の西側には「明治十一年新堀」と書かれた水路が描かれ、「出入橋」の文字も見えます。
駅の東側の「ステーショ道」は桜橋、渡辺橋につながっており、駅が現在よりも西に位置していたことが分かります。

明治15年発行の「大坂明細全図」(日文研蔵)

 大正元年(1912)発行の「實地踏測大阪市街全圖」を見ると、大阪駅の前に市電が通り、西に阪神電車、東に阪急電車の梅田駅ができています。阪急電車は国鉄を高架で跨いでいます。

大正元年発行の「實地踏測大阪市街全圖」(日文研蔵)

 大正13年(1924)発行の「大阪市パノラマ地図」を見ると、駅の北側に「大阪駅構築予定地」と書かれ、貨物駅の整備が始まろうとしています。阪急電車が国鉄を跨いでいる様子が描かれています。阪神電車の地上駅も描かれています。

大正13年発行の「大阪市パノラマ地図」(大阪くらしの今昔館蔵)


 昭和12年(1937)発行の「大大阪観光地図」では、国鉄線が高架になり、城東線(現在の大阪環状線)は電車化しています。阪急線は地上線になり、国鉄線の下をくぐっています。この工事は、昭和9年5月31日の深夜、一晩で行われました。
 昭和8年には地下鉄の梅田(仮駅)~心斎橋が完成し、大大阪観光地図にも反映されています。駅前には「市電案内所」があります。このあたりは、映画「大大阪観光」と対応しています。


昭和12年発行の「大大阪観光地図」(日文研蔵)

 切替直前の大阪駅と阪急梅田駅の様子です。このあと、一晩で省線は高架に、阪急は地上線に切り替えられます。この写真には、工事中の地下鉄梅田駅も写っています(阪急百貨店の右側)。この時期には大阪駅周辺で大工事が進められていました。詳しくは、改めてご紹介します。

切替直前の大阪駅周辺(「大阪駅の歴史」より)


 最後に、今昔マップ3の地形図によって、大阪駅周辺のまちの変遷を見てみましょう。
 左上は明治42年で、大阪駅の北側には農地が広がっています。その中に、工業学校(現在の大阪市立大学工学部)があります。阪急電車は、梅田駅を出た後、省線(国鉄)を高架で跨いでいます。
 右上は昭和7年、駅の北側で梅田貨物駅の建設が進んでおり、入り堀が国鉄の北側まで伸びています。工業学校は立ち退いています。阪急電車は、淀川の鉄橋まで高架線になっています。高架線に沿って東側には地上を北野線が走っています。
 左下は昭和42年。梅田貨物駅は最盛期を迎え、入り堀が埋め立てられて建屋になっています。阪急電車は昭和9年の切替工事で省線の下をくぐり、阪神電車は、昭和14年に東へ延伸されて地下駅になっています。

 右下は、最近の国土地理院地図。阪急梅田駅は、JR(国鉄)線の北側に移転し、うめきた1期と大阪駅北ビルができています。


明治42年、昭和7年、昭和42年と最近の地形図
(今昔マップ3)

 からくり錦絵は、造幣寮、心斎橋、梅田ステンショの3枚で構成される「からくり仕掛けの錦絵」で語る大阪の文明開化です。

からくり錦絵の解説板

 真ん中の赤いボタンを押すと、ブザーが鳴って演出が始まります。明治時代に入って、文明開化のなかで江戸時代の風景がどのように変わってきたのかを「からくり仕掛け」で見えるようになっています。

赤いボタンを押す前の状態
3枚の演出が終了した状態

 今回は、「からくり錦絵」の3枚目、右端の「梅田ステン所」をご紹介しました。これで、からくり錦絵は完結です。



〇次回の企画展「道具のむかしばなし展―ものから学ぶ昔のくらし―」
 わたしたちのくらしは、この数十年で大きな変化をとげました。古くから使われてきた道具にかわり、それまでになかった電化製品が登場し、料理や掃除、洗濯にいたるまで、より便利で快適な生活を実現してきました。
本展では小学校の学習内容に合わせ、さまざまな生活道具を展示し、くらしのうつりかわりを紹介します。また、昭和期の茶の間を再現した展示や、蚊帳や黒電話など道具に触れる体験コーナーもあります。
さあ、道具たちのむかしばなしに耳をすませ、楽しく昔のくらしを学んでみましょう。

会期:平成29年12月16日(土)~平成30年2月10日(土)
開館時間:午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
会期中の休館日:毎週火曜日、年末年始(12月29日~1月2日)

〈関連イベント〉
① 特別講演会「道具が化ける?絵巻で読む付(つく)喪神(もがみ)」

講師:田中貴子氏(甲南大学文学部 教授)
日時:2018年1月27日(土)14:00~15:30(受付開始13:30)
会場:住まい情報センター 3階ホール
参加費:無料
定員:100名(要事前申込、先着順)
申込み方法:インターネット、又はハガキ・FAXにて。氏名(ふりがな)、年齢、住所、電話番号、参加人数(4名まで、お連れ様の名前も記載)を記入。
インターネットからのお申込みはこちらから
https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/33011(住まい・まちづくり・ネット)

② ワークショップ「障子に親しもう」
日本家屋にはおなじみの障子。破れた障子を修理したり、影絵で遊んだりしながら、障子について学ぼう。
日時:2018年1月20日(土)、2月4日(日)14:00~
場所:9階木戸門横スペース
参加費:無料
小中学生以下は入場無料、高校生以上の方は常設展の入場料が必要です。
参加人数:先着10名 *事前申し込み不要。直接会場にお越しください。


〇今週のイベント・ワークショップ

11月29日(水)~12月2日(土)、4日(月)、6日(水)~9日(土)
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日
(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30

12月3日(日)、10日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00

12月03日(日)
イベント 邦楽演奏会

三味線、地唄、箏、尺八による邦楽の演奏会です
14時~15時
出演:菊聖公一、中萩あす香、ジェシー逅盟

12月09日(土)
町家衆イベント ワークショップ 『はたき作り』

①13時30分~ ②14時30分~
当日各回先着10名、1人300円
*当日12時より受付で参加整理券を販売します

12月10日(日)
町家衆イベント 町の解説

江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
開催日:第1・3日曜
時 間:13:00~16:00

イベント 町家寄席-落語“らくてん会”
江戸時代にタイムスリップ!大坂の町家で、落語をきいてみませんか
14時~15時30分頃
出演:らくてん会

町家衆イベント おじゃみ(有料)
古布を四角く切って縫い合わせて作るおじゃみ(お手玉)。
作り方をていねいにお教えします。
開催日:第2日曜
時 間:14:00~16:00


そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/howtouse



2017年11月21日火曜日

今週の今昔館(86) からくり錦絵「心斎橋」 20171121

〇今昔館の近代展示室を愉しむ(20) からくり錦絵「心斎橋」

 今回は、大阪くらしの今昔館の8階近代展示室に入って、すぐ左手にある「からくり錦絵」の2枚目、「心斎橋」をご紹介します。


 明治6年(1873)3月、心斎橋が鉄橋に生まれ変わりました。ドイツから輸入した弓型鉄製トラス橋が長堀川に架かりました。大阪市内では高麗橋、新町橋に続いて3番目でした。

 心斎橋は、元和8年(1622)ころ美濃屋岡田心斉が中心となって、長堀川の開削と同時に両岸に沿うこの町の往来の便のため、南北に橋を架けたところから名づけられたとされます。

 心斉は、長堀川を開いて物流を盛んにし、大阪繁栄の基礎をつくったひとりでもあります。江戸時代の心斎橋は長さ18間(約35.5m)幅2間1尺(約4.2m)の木橋で、橋筋の人々が大切に維持管理する 「町橋」として近代までその生命を保ちました。

 文明開化の波にのって、明治6年(1873)、本木昌造の設計によってドイツ直輸入の鉄製弓形トラス橋となった心斎橋は橋脚なしに川をまたぐものでした。当時の人にとって鉄橋は非常に珍しく、大阪の人の間で話題となり、錦絵にも描かれました。

心斎橋(土木図書館蔵)

 心斎橋の弓形トラスは、1908年(明治41年)に心斎橋としての役割を終え撤去された後は、境川運河の境川橋として再利用され、1928年(昭和3年)に大和田川の新千船橋(大阪市西淀川区)と移設を重ね、1973年(昭和48年)に鶴見緑地にすずかけ橋として保存されました。1989年に現在地に移り、鶴見緑地公園の「緑地西橋」として余生を送っています。日本現存最古の鉄橋と言われています。

境川橋として再利用されている心斎橋の弓形トラス
(大正13年発行の大阪市パノラマ地図)


 明治42年(1909)には野口孫市の設計によって石造2連アーチ橋に架け替えられ、壮大な渡り初めが行われました。眼鏡橋として川面に映るガス灯と共に長く親しまれました。愛媛県今治市沖の大島産の良質の御影石を用い、西洋風意匠で組み上げた秀麗な雰囲気の名橋でした。


石造アーチの心斎橋(「絵はがきで読む大大阪」より)

 昭和37年(1962)に長堀川が埋め立てられて撤去された後、昭和39年(1964)に長堀通を横断する歩道橋として移築されました。映画「ブラック・レイン」にもワンシーンながら登場しています。

 その後、地下鉄長堀鶴見緑地線の工事のため撤去されましたが、平成9年(1997)にクリスタ長堀が完成した際、もとの心斎橋の位置に石造橋の一部がガス灯と共に復元されました。親柱、四つ葉のクローバー型の装飾のある欄干は建造時のもので、橋名・架橋年月・石工棟梁と石材提供人の名が刻まれています。クリスタ長堀の天井部を川に見立て、長堀川の水面が再現されています。南側歩道の東側に顕彰碑が設置されています。
 また、大阪市営地下鉄 心斎橋駅長堀鶴見緑地線ホームは、心斎橋の欄干やガス灯をモチーフとした装飾が施されています。


 それでは、古地図を通して心斎橋付近の変遷を見てみましょう。
 まず、江戸時代天保年間発行の「浪華名所獨案内」を見ると、心斎橋筋には赤い線が引かれモデル観光ルートになっています。小梅エン、五レウ圓、大丸呉服店、ヲグラヤなどの老舗が並んでいます。戎橋を渡ると道頓堀の五座が並んでいます。心斎橋筋は、堺筋と並んで、長堀、道頓堀の両方に橋が架かり、南北方向のメインストリートであったことがわかります。堺筋の2つの橋(長堀橋と日本橋)は幕府が管理する「公儀橋」ですが、心斎橋と戎橋は町人が管理する「町橋」です。

「浪華名所獨案内」の心斎橋周辺(上が東)

 次は、同じく天保年間発行の「天保新改攝州大阪全圖」です。町名が詳しく書かれており、長堀に架かる橋も心斎橋、長堀橋のほかに、中橋、佐ノヤ橋も描かれています。名前の入っていない橋は三休橋です。
「天保新改攝州大阪全圖」の心斎橋(日文研蔵)

 明治5年(1872)発行の「大阪市中地區甼名改正繪圖」を見ると、心斎橋は長堀に架かる他の橋よりも太い線で描かれ、橋脚(杭)も表現されています。この時はまだ木造の橋で、翌年に鉄橋に架け替えられることになります。 
「大阪市中地區甼名改正繪圖」の心斎橋(日文研蔵)

 大正元年(1912)発行の「實地踏測大阪市街全圖」を見ると、長堀に沿って東西に市電が通り、堺筋と四つ橋筋にも南北に市電が通っています。長堀よりも北の船場では通りに沿って東西方向の町が残っていますが、長堀の南の島之内では南北に「心斎橋筋一丁目」となっています。島之内の周防町より南側では、笠屋町、千年町など南北方向の町割りが多くみられます。
「實地踏測大阪市街全圖」の心斎橋(日文研蔵)

 大正13年発行の「大阪市パノラマ地図」には、明治42年に架け替えられた石造アーチ橋が描かれています。心斎橋筋に沿って十合(そごう)、大丸もあります。長堀の北には市電が走り、停留所には電車の絵が描かれています。

「大阪市パノラマ地図」の心斎橋

 範囲を広げて見てみると、堺筋と四ツ橋筋には市電が走り、長堀通りの市電には心斎橋のほかに三休橋にも停留所があります。御堂筋は拡幅前で、長堀にも橋はありません。
「大阪市パノラマ地図」の心斎橋周辺

 最後に、明治時代以降の心斎橋付近の変遷を「今昔マップ」で見てみましょう。
 左上の明治41年の陸地測量部地図では、長堀の北側の通りが拡幅されていますが、それ以外の通りや筋は、江戸時代の町割りがそのまま残っています。堺筋も拡幅前です。

 右上の昭和4年の地形図では、長堀通りと堺筋が拡幅され市電が通っています。
 左下は昭和32年です。白くなっているところは、戦災で焼失した地域です。復興はまだあまり進んでいない様子です。

 右下は、最新の国土地理院地図です。長堀は埋め立てられ、広い幅の長堀通りになっています。西横堀も埋め立てられて、上を阪神高速道路環状線が通っています。

明治41年、昭和4年、昭和32年、最近の心斎橋(今昔マップ3)

 からくり錦絵は、造幣寮、心斎橋、梅田ステンショの3枚で構成される「からくり仕掛けの錦絵」で語る大阪の文明開化です。近代都市として新しい発展の道を歩み始めた大阪の様子を、からくり仕掛けの錦絵で紹介しています。

からくり錦絵の解説板

 真ん中の赤いボタンを押すと、ブザーが鳴って演出が始まります。明治時代に入って、文明開化のなかで江戸時代の風景がどのように変わってきたのかを「からくり仕掛け」で見えるようになっています。


赤いボタンを押す前の状態
3枚の演出が終了した状態

 今回は、からくり錦絵の第2回目として「心斎橋」をご紹介しました。近代展示室中央の光床「大阪市パノラマ地図」や、9階にパネル展示している「浪華名所獨案内」で位置を確認し、変化の様子をたどることで、より楽しく見学していただけることと思います。


〇特別イベント  民家をたのしむ!民家をつたえる!

★Part1 シンポジウム「英国くらしの博物館 VS 大阪くらしの今昔館」
◇日  時:平成29年11月26日(日)10:00~12:30 (受付開始:9:40~)
◇「大阪くらしの今昔館の町家建築物語」谷 直樹(大阪くらしの今昔館館長)
 「体験することはわかること―Weald and Downland Living Museumの民家建築と伝統的なくらしの学びを生き生きとしたものにするために―」通訳あり
  Martin Purslow CEO of the Weald and Downland Living Museum
◇場  所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
◇定  員:150名(事前申込、先着順)
      定員になり次第、締め切ります。
◇参 加 費:無料

 Weald and Downland Living Museum(ウィ-ルド・アンド・ダウンランドくらしの博物館)は、1972年に開園した英国イングランド南部にある民家博物館です。広大な敷地に、600年の時代を通じた52棟の民家が学術的な修復を受けて移築され、当時のくらしを再現しています。
 同館では、民家の建築的保全とくらしの技術の保存の両面から学習プログラムを提供しています。現代に暮らす人たちに民家の保全への意識を持ってもらうこと、また伝統的な生活の技やものづくりに関心を持ってもらうことが目的です。おとなのための学習プログラムやヨ-ク大学大学院と連携した民家の保存技術の専門的プログラムにも力を入れています。
 シンポジウムでは、英国くらしの博物館と江戸時代の町家を再現した大阪くらしの今昔館の事例から、民家を楽しみ、伝統的な建築技術を伝える方法を考えます。

●司会:碓田智子(博物館住まい学習研究会代表、大阪教育大学教授)
●通訳:和田美貴((一財)日本国際協力センター)

★Part2イベント 「大工体験! 匠の技」
①江戸時代の町並みで実演 手道具を使った大工の匠の技
 棟梁による、手道具を使った大工の伝統の技をご覧いただきます。
◇日  時:平成29年11月26日(日)14:00~16:00
      (予約不要、自由見学)
◇場  所:大阪くらしの今昔館 9階常設展示室
◇参 加 費:無料(ただし常設展示室への入館料が必要)

②町家の二階の特別見学-町家の構造を見よう-
 通常は非公開の町家(薬屋)の2階に上がって、町家建築の構造をご覧いただきます。
◇日  時:平成29年11月26日(日)14:00~16:00
      (要予約 シンポジウム申込者を優先)
◇参 加 費:無料(ただし常設展示室への入館料が必要)

☆匠の技を体験しよう!
 「ミニ削ろう会in今昔館」の大工さんから大工の技を教えてもらいます。
 鉋削りの体験や削り花でつくる「かんなフラワー」も楽しめます。お子さんも体験できます。
◇日  時:平成29年11月26日(日)14:00~16:30
◇場  所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
◇参 加 費:無料

民家をたのしむ!民家をつたえる!
Let’s Learn from Historic Houses in the Museum
主 催:博物館住まい学習研究会、大阪くらしの今昔館
協 力:「ミニ削ろう会in今昔館」の大工棟梁のみなさん


申込はこちらからどうぞ。

https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/32955


〇次回の企画展「道具のむかしばなし展―ものから学ぶ昔のくらし―」
 わたしたちのくらしは、この数十年で大きな変化をとげました。古くから使われてきた道具にかわり、それまでになかった電化製品が登場し、料理や掃除、洗濯にいたるまで、より便利で快適な生活を実現してきました。
 本展では小学校の学習内容に合わせ、さまざまな生活道具を展示し、くらしのうつりかわりを紹介します。また、昭和期の茶の間を再現した展示や、蚊帳や黒電話など道具に触れる体験コーナーもあります。
 さあ、道具たちのむかしばなしに耳をすませ、楽しく昔のくらしを学んでみましょう。

会期:平成29年12月16日(土)~平成30年2月10日(土)
開館時間:午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
会期中の休館日:毎週火曜日、年末年始(12月29日~1月2日)

〈関連イベント〉
① 特別講演会「道具が化ける?絵巻で読む付(つく)喪神(もがみ)」

講師:田中貴子氏(甲南大学文学部 教授)
日時:2018年1月27日(土)14:00~15:30(受付開始13:30)
会場:住まい情報センター 3階ホール
参加費:無料
定員:100名(要事前申込、先着順)
申込み方法:インターネット、又はハガキ・FAXにて。氏名(ふりがな)、年齢、住所、電話番号、参加人数(4名まで、お連れ様の名前も記載)を記入。
インターネットからのお申込みはこちらから
≫ https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/33011(住まい・まちづくり・ネット)

② ワークショップ「障子に親しもう」
日本家屋にはおなじみの障子。破れた障子を修理したり、影絵で遊んだりしながら、障子について学ぼう。
日時:2018年1月20日(土)、2月4日(日)14:00~
場所:9階木戸門横スペース
参加費:無料
小中学生以下は入場無料、高校生以上の方は常設展の入場料が必要です。
参加人数:先着10名 *事前申し込み不要。直接会場にお越しください。


〇今週のイベント・ワークショップ

11月22日(水)、24日(金)、25日(土)、27日(月)、29日(水)~12月2日(土)
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日
(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30

11月23日(祝)、26日(日)、12月3日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00

11月25日(土)
町家衆イベント ワークショップ 『千代紙ろうそくを作ろう』

①13時30分 ②14時30分
当日先着各回10名、参加費200円
*当日12時より受付で参加整理券を販売します
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆

11月26日(日)
町家衆イベント 今昔語り

大阪に残る昔ばなしを、町家の座敷でお聞かせします。
あたたかくなつかしい風情をお楽しみください。
開催日:お茶会と同日
時 間:14:30~15:00

町家衆イベント 町の解説
江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
開催日:第1・3日曜
時 間:13:00~16:00

イベント 町家でお茶会
町家の座敷で「ほっと一息」一服いかがですか
先着順50名、茶菓代300円
※当日12時より受付でお茶券を販売します
協力:大阪市役所茶道部
13時~15時

町家衆イベント 絵本で楽しい時間
むかし話などの絵本を表情豊かに読み聞かせます。
じっくりとお聞きください。
開催日: 第4日曜
時 間:14:30~15:00

特別イベント 民家をたのしむ!民家をつたえる!
Part1 シンポジウム 「英国くらしの博物館 VS 大阪くらしの今昔館」
Part2 『大工体験! 匠の技』

12月03日(日)
イベント 邦楽演奏会

三味線、地唄、箏、尺八による邦楽の演奏会です
14時~15時
出演:菊聖公一、中萩あす香、ジェシー逅盟


そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/howtouse



2017年11月14日火曜日

今週の今昔館(85) からくり錦絵「造幣寮」 20171114

〇今昔館の近代展示室を愉しむ(19) からくり錦絵「造幣寮」

 今回は、大阪くらしの今昔館の8階近代展示室に入って、すぐ左手にある「からくり錦絵」をご紹介します。

からくり錦絵の解説板

 からくり錦絵は、造幣寮、心斎橋、梅田ステンショの3枚で構成される「からくり仕掛けの錦絵」で語る大阪の文明開化です。からくり錦絵と川口居留地の模型は、お客様が江戸時代のフロアから近代のフロアに降りてこられた際の、近世から近代へのエントランスになっています。
 大阪の文明開化は旧大坂三郷の東と西から始まりました。西は慶応4年(1867)につくられた川口の外国人居留地。東は明治4年(1871)に天満川崎の地に完成した造幣寮で、外国から機械を輸入して近代工業の灯をともしました。
 やがて、市中には人力車が走りはじめ、高麗橋、新町橋に続いて明治6年には心斎橋が木製から鉄橋に架け替えられました。さらに、明治7年には鉄道の駅が誕生し、梅田ステンショの名で親しまれました。ここでは、近代都市として新しい発展の道を歩み始めた大阪の様子を、からくり仕掛けの錦絵で紹介しています。
 真ん中の赤いボタンを押すと、ブザーが鳴って演出が始まります。明治時代に入って、文明開化のなかで江戸時代の風景がどのように変わってきたのかを「からくり仕掛け」で見えるようになっています。

赤いボタンを押す前の状態
3枚の演出が終了した状態

 今回は、演出の順に沿って左端の「造幣寮」を取り上げます。現在では「桜の通り抜け」で有名なあの造幣局です。
 明治4年(1871)、造幣寮が貨幣鋳造を開始。イギリス製の貨幣鋳造機械を導入し、近代工業のさきがけとなりました。


からくり錦絵「造幣寮」

 造幣局のホームページによると、造幣局は、近代国家としての貨幣制度の確立を図るため、明治新政府によって大阪の現在地(大阪市北区)に創設され、明治4年4月4日に創業式を挙行し、当時としては画期的な洋式設備によって貨幣の製造を開始しました。
 その頃我が国では、機械力を利用して行う生産工業が発達していなかったため、大型の機械設備は輸入するとしても、貨幣製造に必要な各種の機材の多くは自給自足するよりほかなかったので、硫酸、ソーダ、石炭ガス、コークスの製造や電信・電話などの設備並びに天秤、時計などの諸機械の製作をすべて局内で行っていました。また事務面でも自製インクを使い、我が国はじめての複式簿記を採用し、さらに風俗面では断髪、廃刀、洋服の着用などを率先して実行しました。
 このように、造幣局は、明治初年における欧米文化移植の先駆者として、我が国の近代工業及び文化の興隆に重要な役割を果たしたので、大阪市が今日我が国商工業の中心として隆盛を見るようになったのも、造幣局に負うところが少なくないといわれています。
 その後、造幣局は、貨幣の製造のほか、時代の要請にこたえて勲章・褒章及び金属工芸品等の製造、地金・鉱物の分析及び試験、貴金属地金の精製、貴金属製品の品位証明(ホールマーク)などの事業も行っています。
 平成15年4月1日から、独立行政法人造幣局となりました。

 次に、古地図で造幣寮付近を見てみましょう。明治5年(1872)発行の「大阪市中地區甼名改正繪圖」です。絵図という名前のとおり、造幣寮の絵が描かれています。淀川(大川)の対岸には、桜宮の文字もあります。

「大阪市中地區甼名改正繪圖」の造幣寮付近(日文研蔵)

 次は、大正元年(1912)発行の「實地踏測大阪市街全圖」です。造幣局、泉布観の名前が白抜きの文字で示され、大川には淀川橋が架かっています。市電の計画線が点線で書かれています。

「實地踏測大阪市街全圖」の造幣寮付近(日文研蔵)

 大正13年発行の「大阪市パノラマ地図」で造幣局を見ると、煙突のある赤レンガの建物が並び、大川沿いには桜の並木が描かれています。大川には蒸気船が走っています。

大阪市パノラマ地図の造幣局

 「パノラマ地図」でもう少し広い範囲を見ると、泉布観の北側には「淀川橋」が架かり、その北側には「三菱精錬所」があります。現在のOAPの場所です。その対岸には、「桜ノ宮神社」があります。造幣局の対岸にも桜並木が描かれ、このあたり一帯の「淀川公園」が桜の名所であったことが分かります。対岸の南寄り「網島」の地には「藤田邸」があります。造幣局の西には小学校が描かれています。このあたりの地名は「川崎」と記されていて、大川には「川崎ノ渡シ」が描かれています。
「大阪市パノラマ地図」の造幣局周辺

 それでは、なぜこの場所に造幣寮が建設されることになったのか、江戸時代の古地図で見てみましょう。まず、いつもの「浪華名所獨案内」では、「川崎御蔵」の文字があります。ここには、江戸幕府の蔵があったのです。西隣には「御宮」の文字があります。さらに西には「天満宮」がありますから、御宮は天満宮ではありません。江戸時代この場所には家康をまつる東照宮がありました。現在、滝川小学校の正門前に川崎東照宮跡の碑があります。大阪城のすぐ北側に当たり淀川の水運にも恵まれた川崎の地は、幕府にとっても重要な拠点であったことが分かります。

浪華名所獨案内の天満付近

 同じく天保年間の「天保新改攝州大阪全圖」を見ると、「御蔵」「御材木蔵」と「御宮」の間には「町与力」があり北側にも続いています。与力の西側には「同心」もあります。このあたりが、幕府直轄の武士で固められていたことがわかります。
 明治維新で幕府領が新政府のものになり、文明開化の一環で、大阪の地に造幣寮を建てることになった際に、水運の便が良く、まとまった用地のある川崎の地が選ばれたことは納得できるところです。

天保新改攝州大阪全圖(天保8(1837)年発行)の東天満付近

 明治時代以降のこの地の変遷を「今昔マップ」で見てみましょう。
 左上の明治41年の陸地測量部地図では、造幣局の北側に泉布観があり、その北側に淀川橋が架かっていて対岸と結ばれています。

 右上の昭和4年の地形図では、造幣局と泉布観の間に広い道路が作られて分断され、現在と同じ位置関係になっています。橋はまだ架かってなく、淀川橋が残っています。桜宮橋は大阪市の第一次都市計画事業に基づいて昭和5年(1930)に建設されました。昭和12年に大阪市電気局及び産業部によって制作された映画「大大阪観光」には、造幣局、泉布観、明治天皇記念館(造幣寮の鋳造所正面玄関が移築され創建当時の姿に復元されたもの)と合わせて桜宮橋(銀橋)が紹介されています。
明治41年、昭和4年、昭和22年の地形図、最近の航空写真の東天満付近(今昔マップ3)
造幣局の遠景(「大大阪観光」より)
泉布観(「大大阪観光」より)
明治天皇記念館(「大大阪観光」より)
造幣局と桜宮橋(「大大阪観光」より)
桜宮橋と市電(「大大阪観光」より)

 今昔マップに戻って、左下は昭和22年です。白くなっているところは、戦災で焼失した地域です。造幣局は建て替えられた建物が戦災を免れて残っています。泉布観との間には道路(国道1号線)が通り、桜宮橋が架かっています。

 右下は最近の空中写真で、国道1号線はさらに拡幅され、桜宮橋と並んで新桜宮橋が架けられています。新桜宮橋は安藤忠雄氏の設計で、平成18年(2006)に開通しました。旧橋よりも橋長(アーチスパン)が長く、旧橋とデザインを合わせるためにアーチ高さを同じにした関係で平べったいアーチの橋となっています。

 今回は、からくり錦絵の第1回目として「造幣寮」をご紹介しました。近代展示室中央の光床「大阪市パノラマ地図」や、9階にパネル展示している「浪華名所獨案内」と合わせて見ることで、より楽しんでいただけることと思います。


〇特別イベント  民家をたのしむ!民家をつたえる!

★Part1 シンポジウム「英国くらしの博物館 VS 大阪くらしの今昔館」
◇日  時:平成29年11月26日(日)10:00~12:30 (受付開始:9:40~)
◇「大阪くらしの今昔館の町家建築物語」谷 直樹(大阪くらしの今昔館館長)
 「体験することはわかること―Weald and Downland Living Museumの民家建築と伝統的なくらしの学びを生き生きとしたものにするために―」通訳あり
  Martin Purslow CEO of the Weald and Downland Living Museum
◇場  所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
◇定  員:150名(事前申込、先着順)
      定員になり次第、締め切ります。
◇参 加 費:無料

 Weald and Downland Living Museum(ウィ-ルド・アンド・ダウンランドくらしの博物館)は、1972年に開園した英国イングランド南部にある民家博物館です。広大な敷地に、600年の時代を通じた52棟の民家が学術的な修復を受けて移築され、当時のくらしを再現しています。
 同館では、民家の建築的保全とくらしの技術の保存の両面から学習プログラムを提供しています。現代に暮らす人たちに民家の保全への意識を持ってもらうこと、また伝統的な生活の技やものづくりに関心を持ってもらうことが目的です。おとなのための学習プログラムやヨ-ク大学大学院と連携した民家の保存技術の専門的プログラムにも力を入れています。
 シンポジウムでは、英国くらしの博物館と江戸時代の町家を再現した大阪くらしの今昔館の事例から、民家を楽しみ、伝統的な建築技術を伝える方法を考えます。

●司会:碓田智子(博物館住まい学習研究会代表、大阪教育大学教授)
●通訳:和田美貴((一財)日本国際協力センター)

★Part2イベント 「大工体験! 匠の技」
①江戸時代の町並みで実演 手道具を使った大工の匠の技
 棟梁による、手道具を使った大工の伝統の技をご覧いただきます。
◇日  時:平成29年11月26日(日)14:00~16:00
      (予約不要、自由見学)
◇場  所:大阪くらしの今昔館 9階常設展示室
◇参 加 費:無料(ただし常設展示室への入館料が必要)

②町家の二階の特別見学-町家の構造を見よう-
 通常は非公開の町家(薬屋)の2階に上がって、町家建築の構造をご覧いただきます。
◇日  時:平成29年11月26日(日)14:00~16:00
      (要予約 シンポジウム申込者を優先)
◇参 加 費:無料(ただし常設展示室への入館料が必要)

☆匠の技を体験しよう!
 「ミニ削ろう会in今昔館」の大工さんから大工の技を教えてもらいます。
 鉋削りの体験や削り花でつくる「かんなフラワー」も楽しめます。お子さんも体験できます。
◇日  時:平成29年11月26日(日)14:00~16:30
◇場  所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
◇参 加 費:無料

民家をたのしむ!民家をつたえる!
Let’s Learn from Historic Houses in the Museum
主 催:博物館住まい学習研究会、大阪くらしの今昔館
協 力:「ミニ削ろう会in今昔館」の大工棟梁のみなさん



申込はこちらからどうぞ。

https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/32955


〇今週のイベント・ワークショップ

11月15日(水)~18日(土)
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日
(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30

11月19日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00

11月18日(土)19日(日)
関西文化の日(11/18・19)は今昔館の入館料(常設展)が無料です!


町家衆イベント 楽市町家
13時~16時

ぜんざい
11時~
100円/杯(なくなり次第終了)

11月19日(日)
町家衆イベント 連鶴(有料)

折鶴がいくつもつながった連鶴。
一枚の紙から折るところに特色があります。
作り方を詳しくお教えします。
開催日:奇数月の第3日曜
時 間:14:00~15:30

11月25日(土)
町家衆イベント ワークショップ 『千代紙ろうそくを作ろう』

①13時30分 ②14時30分
当日先着各回10名、参加費200円
*当日12時より受付で参加整理券を販売します
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆

11月26日(日)
町家衆イベント 今昔語り

大阪に残る昔ばなしを、町家の座敷でお聞かせします。
あたたかくなつかしい風情をお楽しみください。
開催日:お茶会と同日
時 間:14:30~15:00

町家衆イベント 町の解説
江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
開催日:第1・3日曜
時 間:13:00~16:00

イベント 町家でお茶会
町家の座敷で「ほっと一息」一服いかがですか
先着順50名、茶菓代300円
※当日12時より受付でお茶券を販売します
協力:大阪市役所茶道部
13時~15時

町家衆イベント 絵本で楽しい時間
むかし話などの絵本を表情豊かに読み聞かせます。
じっくりとお聞きください。
開催日: 第4日曜
時 間:14:30~15:00

特別イベント 民家をたのしむ!民家をつたえる!
Part1 シンポジウム 「英国くらしの博物館 VS 大阪くらしの今昔館」
Part2 『大工体験! 匠の技』



そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
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