2018年3月27日火曜日

今週の今昔館(104) 今宮蛭子宮 20180327

〇浪花百景に見る江戸時代の大坂(13)

 今回は「浪花百景に見る江戸時代の大坂」の13回目、今宮戎付近の名所をご紹介します。

■今宮蛭子宮(芳瀧画)
 「商売繁昌じゃ笹もってこい」の掛け声で有名な今宮戎神社の十日戎は、大坂の年頭最初の祭礼で、1月9日の宵戎から11日の残り福まで、毎年約100万人の参詣客で賑わいます。十日戎が過ぎなければ大坂の正月は明けないともいわれます。
 今宮は中世今宮浜と呼ばれた漁村が集まり浜市が開かれた地域で、戎神は豊漁をもたらす神として信仰されました。もとは四天王寺の西方守護の役割も担い、中世にはここから宮中への鮮魚奉納が行われたと伝えられます。今宮は西から来た戎神を豊漁の神として「新しい宮」へ迎え入れた社でした。
 近世、大坂が商都として発展し、船場商人が台頭しますが、四天王寺西門前の浜市と結びつき市神として祀られてから、商売繁盛の福神として信仰を集めることとなりました。十日戎は元禄年間(1688~1704)頃には現在の形態を整えていたといわれます。日ごろ閑散とした境内は十日戎の前後、福笹を手にした人で溢れかえります。
 参詣する大勢の人々が米粒のように描かれていて印象的です。

浪花百景「今宮蛭子宮」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

■廣田社(芳瀧画)
 廣田社は今宮戎神社の北に位置し、天照大神の荒魂を祀ります。今宮戎社とともに四天王寺の鎮守として知られました。浜が近く漁師町として栄え、今宮戎と同じく漁師の信仰を集めたといわれます。
 境内にあった「萩の茶屋」には、紅白の萩が植えられ、秋には花詣での人で大層にぎわいました。当時の境内は「廣田の杜」「蛭子の松原」と称されるほどの松林が広がる自然豊かな地で、現在とはずいぶん異なる景観であったようです。
 錦絵はひっそりと静まり返る境内の松林を満月が照らしている構図となっています。
 「萩の茶屋」の名は、今では付近の鉄道駅の名前として残るのみとなっています。

浪花百景「廣田社」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

■廣田星ヵ池稲荷(芳雪画)
 今宮戎神社の北、廣田神社の南には、かつて星ヵ池という池がありました。名称の由来については、聖徳太子の時代に、この池に天から星が落下し地中に没したという説と、かつて当地の耕作が不作であった時に村人が今宮戎に祈願したところ、それは悪星のしわざであるとして戎神がこれを防ぎ、悪星は音を発してこの池に落下したという伝承も伝わります。
 池は明治中期(19世紀末頃)の地図では確認できますが、大正末には完全に埋め立てられたようです。現在、廣田神社内に境内社として赤土稲荷が鎮座しています。
 真ん中に大きく描かれた樹木と鳥が印象的で、その向こうに星ヵ池と稲荷社が描かれる個性的な構図となっています。

浪花百景「廣田星ヵ池稲荷」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

 3枚の錦絵のタイトルを見ると、絵師が芳瀧である「今宮蛭子宮」「廣田社」の2枚は「浪華百景」で、タイトルの字体や背景の短冊・色紙の色遣いがよく似ていて、シリーズ物のような作りになっています。
 それに対し、絵師が芳雪の「廣田星ヵ池稲荷」は「浪花百景」で、色使いもカラフルなものになっています。


 次に、天保年間発行の浪華名所獨案内を見ると、今宮村のすぐ北側に「戎社」があり、さらに北に道を挟んで反対側に「廣田」とあるのが廣田神社です。どちらも茶色の線が通っていて観光ルートとなっています。

浪華名所獨案内(「津の清」蔵)

 大正13年発行の大阪市パノラマ地図では、「戎神社」と「廣田神社」の間には、難波堀川と鼬川とが結ばれた堀川が描かれています。星ヵ池らしき池は見当たりません。

大阪市パノラマ地図(大阪くらしの今昔館蔵)

 今回は、「浪花百景」の今宮蛭子宮、廣田社、廣田星ヵ池稲荷をご紹介しました。
 錦絵の解説は、関西学院大学博物館「浪花百景ー大坂名所案内ー」、大阪城天守閣「特別展浪花百景ーいま・むかしー」を参考にさせていただきました。

〇企画展「浪花の大ひな祭り」開催中です。4月2日までです。
残りわずかとなりました。大坂の豪商「加島屋」(廣岡家)の豪華な享保雛と多種多様な雛道具の数々は必見です。

会期:平成30年2月18日(日)~4月2日(月) 
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
閉館日
:毎週火曜日


 ひな祭りは女の子の成長を願う節句として、江戸時代には大坂の町人にも親しまれていました。上方の雛飾の特徴として内裏雛(女雛・男雛)が御殿に入る雛飾が、かつては多く作られました。また、台所道具を模した「勝手道具」は女の子に家事を教えるという意図を込めて雛に添えて飾り、手にとって遊ばれていました。
 本展では、上方の雛の特徴を持った大阪の商家の雛飾などを展示します。特に昨年寄贈された大坂の豪商「加島屋」(廣岡家)の豪華な享保雛と多種多様な雛道具の数々は必見です。また、全国から摂南大学に寄せられた雛人形の中から600体を飾る「大ひな壇」の迫力もお楽しみください。

http://konjyakukan.com/kikakutenji.html

ひな600体の大雛飾(摂南大学蔵)
「ひなそふぁ」で、お雛さんと記念写真をどうぞ
享保雛 加島屋伝来(大阪くらしの今昔館蔵)
ひな600体の大雛飾(摂南大学蔵)


〇大阪市立図書館の「デジタルアーカイブ オープンデータ利活用事例の紹介」で、「今週の今昔館」を紹介していただきました。
http://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jodi5lgcj-9509#_9509


〇今週のイベント・ワークショップ

3月28日(水)~31日(土)、4月2日(月)、4日(水)~7日(土)
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。
当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日
時 間:①11:30~、②14:30~
(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)

3月31日(土)
イベント 日本の伝統文化『香道』

①13:00 ②15:00
日本の文化を体験しませんか
講師:香道「はなの会」主宰  神垣裕子
会場:今昔館9階展示室 薬屋 座敷(正座椅子等の持ち込可能)
対象:中学生以上、先着申込順各回20名 参加費:500円
(別途、大阪くらしの今昔館の入館料が必要です)

【申込方法】 ①往復はがきに以下の必要事項をご記入の上お申込ください
郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、参加希望時間(①・②)
〒530-0041 大阪市北区天神橋6-4-20 
大阪くらしの今昔館「香道」係
②インターネットからのお申し込みは
「住まい・まちづくり・ネット」よりお申込ください

●申込期間:2/10~3/20(ただし、定員になり次第締め切ります。)
※いただいた個人情報は目的以外に使用いたしません。

4月1日(日)、8日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00

4月1日(日)
町家衆イベント ワークショップ『すりこぎトンボを作ろう』

①13時30分 ②14時30分
当日先着各回10名、材料費300円
*当日12時より受付で参加整理券を販売します
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆

町家衆イベント 町の解説
江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
開催日:第1・3日曜
時 間:13:00~16:00

4月8日(日)
イベント 座敷舞

山村流の立ち方が華やかな舞を披露します
出演:山村若女 ほか
14時~15時

町家衆イベント おじゃみ(有料)
古布を四角く切って縫い合わせて作るおじゃみ(お手玉)。
作り方をていねいにお教えします。
開催日:第2日曜
時 間:14:00~16:00


そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。

大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「今週の今昔館」は第1回から第52回までは、大阪市立住まい情報センターの住まい・まちづくり・ネット「スタッフのつぶやき」に掲載されています。
「今週の今昔館」第1回はこちらからご覧ください。
http://sumai-osaka.blogspot.jp/2016/04/blog-post.html


 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。
http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。
http://www.sumai-machi-net.com/howtouse

2018年3月20日火曜日

今週の今昔館(103) 河堀口 20180320

〇浪花百景に見る江戸時代の大坂(12)

 今回は「浪花百景に見る江戸時代の大坂」の12回目、天王寺区河堀口から生野区御勝山付近の名所をご紹介します。

河堀口(芳雪画)
 延暦7年(788)時の摂津大夫和気清麻呂は河内と摂津の国境に川を掘って堤を築き、河内川を荒陵の南から西流させて海に注ぐようにすれば、沃野の開墾が図れると上奏しました。自ら23万人の労働者を率いて取り掛かりましたが、結局工事は困難を極め中止となりました。河堀口の地名はその際の東の口ということに由来すると伝えられます。
 また、幕末安政年間(1854~60)頃の「摂津名所図会大成」は、今日の河堀稲荷神社付近を本来河堀(こぼれ)といい、東の口を河堀口と呼んだが、今ではこのあたり一帯を「河堀口」と呼ぶようになった、と記しています。
 当時は住まいも商いも中心部に集中し、市街を少し外れるとのどかな田園風景が広がっていました。河川も清く、蛍狩りは夏の夜の一興でした。

浪花百景「河堀口」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

舎利寺(芳瀧画)
 その昔、この地に屋敷を構えていた生野長者は、自分の子供が口をきけなかったため聖徳太子にすがったところ、太子は前世で預けた舎利(釈迦の遺骨)を返してほしいと告げました。すると子供は三粒の舎利を吐き出し普通に喋れるようになりました。太子は舎利二粒を四天王寺、法隆寺に納め、一粒は長者に預けました。長者は一寺を建立しこの舎利を祀りました。それが舎利尊勝寺だと伝えられます。
 一時荒廃しますが、寛文年中(1661~73)徳川家綱の命により黄檗宗万福寺二世木庵性瑫によって再興されました。その後、寺内を築山掘池して整え、西国三十三所霊場巡りを設けると評判となり、皆こぞって参拝し興隆しました。
 錦絵にはかつて門前にあった太子御影松も描かれています。

浪花百景「舎利寺」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

御勝山(芳雪画)
 御勝山は推定全長約120mにも及ぶ前方後円墳で、築造年代は5世紀前半に求められています。5世紀前半の遺物が出土していますが、前方部は早くに削られ、西側の周濠に名残を留めるのみです。大阪市内でも数少ない古墳として大阪府の史跡指定を受けています。「摂津名所図会」などでは、藤原鎌足十世の遠祖大小橋命の廟所と伝えています。
 古くは岡山と呼ばれていましたが、大坂冬の陣、ついで夏の陣でも、真西にある茶臼山と同様に重要な攻防戦の舞台となりました。当地には両陣ともに徳川幕府の二代将軍秀忠が本陣を置き、見事戦いに勝利したため、それを記念して以降「御勝山」と呼ばれるようになりました。

浪花百景「御勝山」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

 3枚の錦絵のタイトルを見ると、「舎利寺」は「浪華百景」、他の2枚は「浪花百景」で、短冊の色は3枚とも赤ですが、サブタイトルの色紙の色・図柄はそれぞれ違っています。「御勝山」の板元は「御霊軒」、他の2枚は「石和」となっています。

 江戸時代天保年間発行の「浪華名所獨案内」には、地図のタイトルの左横に「河堀口」、その左上に、(この地図は上が東ですから、北東の方向になります。)「舎利寺」、さらに北には「ヲカチ山」が描かれています。「河堀口」までは、藍色の線がつながっていますので、モデル観光ルートになっています。

浪華名所獨案内(「津の清」蔵・上が東です)

 大正13年発行の「大阪市パノラマ地図」は、当時の大阪市域が対象になっていますので、現在の生野区に相当するエリアにある舎利寺や御勝山は描かれていません。市電の停留所「南河堀口」がぎりぎり描かれています。

大阪市パノラマ地図(大阪くらしの今昔館蔵)

 次に、今昔マップ3を利用して、舎利寺、御勝山付近の変遷を見てみましょう。明治41年の地形図では、田畑が広がる中を、平野川が蛇行して流れている様子がよくわかります。旧街道に沿って「舎利寺」があり、その北側の「農学校」のあたりが御勝山に当たります。昭和7年の地形図では平野川は付け替えられて、新平野川になり、旧河道は道路となって形が残っています。市街地化が進んできていますが、舎利寺周辺は農地が残っています。御勝山に三角点が設置されています。13.2mとあります。昭和22年の地形図で白っぽい部分は戦災によって焼失したエリアですが、このあたりの多くは戦災を免れている様子が分かります。御勝山を南北に分断する形で勝山通が東西に通っています。昭和32年の地形図では、市街地化がさらに進み密集市街地を形成しています。

明治41年から昭和32年の地形図(今昔マップ3より)

 今回は、「浪花百景」の河堀口、舎利寺、御勝山をご紹介し、地域の変遷を見てきました。
 錦絵の解説は、関西学院大学博物館「浪花百景ー大坂名所案内ー」、大阪城天守閣「特別展浪花百景ーいま・むかしー」を参考にさせていただきました。


〇企画展「浪花の大ひな祭り」開催中です。4月2日までです。

会期:平成30年2月18日(日)~4月2日(月) 
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
閉館日
:毎週火曜日


 ひな祭りは女の子の成長を願う節句として、江戸時代には大坂の町人にも親しまれていました。上方の雛飾の特徴として内裏雛(女雛・男雛)が御殿に入る雛飾が、かつては多く作られました。また、台所道具を模した「勝手道具」は女の子に家事を教えるという意図を込めて雛に添えて飾り、手にとって遊ばれていました。
 本展では、上方の雛の特徴を持った大阪の商家の雛飾などを展示します。特に昨年寄贈された大坂の豪商「加島屋」(廣岡家)の豪華な享保雛と多種多様な雛道具の数々は必見です。また、全国から摂南大学に寄せられた雛人形の中から600体を飾る「大ひな壇」の迫力もお楽しみください。

http://konjyakukan.com/korekara.html

ひな600体の大雛飾(摂南大学蔵)
「ひなそふぁ」で、お雛さんと記念写真をどうぞ

享保雛 加島屋伝来(大阪くらしの今昔館蔵)


〇今週のイベント・ワークショップ

3月22日(木)~24日(土)、26日(月)、28日(水)~31日(土)
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。
当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日
時 間:①11:30~、②14:30~
(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)

3月21日(祝)、25日(日)、4月1日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00

3月21日(水・祝)
ワークショップ 『組みひもストラップを作ろう』

①13時30分 ②14時30分
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆
参加費300円

3月24日(土)、25日(日)
イベント 彼岸の屋台

落語にある見世物小屋を再現した「見世物小屋」に「のぞきからくり」や「宝引き」など・・ 
お祭りは大人も子どもも楽しめます
13時~16時 8階・9階大通り

ぜんざい 
11時~ 
100円/杯(なくなり次第終了)

3月31日(土)
イベント 日本の伝統文化『香道』

①13:00 ②15:00
日本の文化を体験しませんか
講師:香道「はなの会」主宰  神垣裕子
会場:今昔館9階展示室 薬屋 座敷(正座椅子等の持ち込可能)
対象:中学生以上、先着申込順各回20名 参加費:500円
(別途、大阪くらしの今昔館の入館料が必要です)

【申込方法】 ①往復はがきに以下の必要事項をご記入の上お申込ください
郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、参加希望時間(①・②)
〒530-0041 大阪市北区天神橋6-4-20 
大阪くらしの今昔館「香道」係
②インターネットからのお申し込みは
「住まい・まちづくり・ネット」よりお申込ください

●申込期間:2/10~3/20(ただし、定員になり次第締め切ります。)
※いただいた個人情報は目的以外に使用いたしません。

4月1日(日)
町家衆イベント ワークショップ『すりこぎトンボを作ろう』

①13時30分 ②14時30分
当日先着各回10名、材料費300円
*当日12時より受付で参加整理券を販売します
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆

町家衆イベント 町の解説
江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
開催日:第1・3日曜
時 間:13:00~16:00


そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「今週の今昔館」は第1回から第52回までは、大阪市立住まい情報センターの住まい・まちづくり・ネット「スタッフのつぶやき」に掲載されています。
「今週の今昔館」第1回はこちらからご覧ください。
http://sumai-osaka.blogspot.jp/2016/04/blog-post.html



 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/howtouse

2018年3月13日火曜日

今週の今昔館(102) 産湯味原池 20180313

〇浪花百景に見る江戸時代の大坂(11)

 今回は「浪花百景に見る江戸時代の大坂」の11回目、上町台地の東側、味原池から毘沙門池にかけての地域の名所をご紹介します。

■産湯味原池(芳雪画)
 藤原鎌足の先祖大小橋命(おおおばせのみこと)の産湯に用いられた産湯清水はかつて大坂六清水の一つに数えられた名泉でした。このことから、ここに祀られた味原稲荷神社はいつしか産湯稲荷と呼ばれました。産湯稲荷の境内は、現在東成区東小橋に鎮座する比売許曾(ひめこそ)神社の旧社地と伝えられ、これに隣接してあった味原池は比売許曾神社の祭神下照比売が天の磐船に乗って天降った旧跡といわれ、比売許曾御影池とも呼ばれました。

 味原池は灌漑用にも使われた大池で、堤の上では、花見、摘み草、夕涼み、月見と四季折々の風趣が楽しめました。ここから天王寺までは屈指の桃の名所。弁当・酒を手にした遊覧の客、茶屋や料理屋も出てにぎわいました。味原池は大正8年(1919)に埋め立てられました。

 近景に濃い赤い花の桃の木が大きく描かれ、味原池の向こう側には一面に淡い色の桃の花、桃山とか桃谷とか呼ばれていた地域です。その向こうには大坂城が描かれています。さらに遠景にあるのは北摂の山々でしょうか。
 短冊と色紙の色合いは、濃淡の桃色、黄色、水色とカラフルですが、画面全体の色調のバランスはよくとれています。黄色の色紙の図柄は何を表しているのでしょうか?

浪花百景「産湯味原池」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

■野中観音桃華盛り(はなさかり)(芳瀧画)
 もと上本町にあった難波寺(遍明院とも呼ばれる)は、源平の合戦で奮闘した平景清の念持仏と伝える十一面観音を本尊とし、東高津の野原の中にあるため、「野中の観音」と呼ばれ親しまれました。近鉄(旧大軌鉄道)敷設の際に現在地に移転しました。

 安永年間(1772~1780)以降、当地付近で桃の植林が始まり、次第に上町台地の東斜面は一面に桃の里となりました。春には山も川も谷も紅霞で覆われた見事な美観を見ることができましたが、明治以降、市街地開発が進み、現在では桃山・桃谷など地名・駅名に名残を留めるのみです。

 大きく描かれた桃の花と鳥が印象的な構図で、遠景にも桃の里が広がっています。短冊と色紙に描かれている図柄は、鳥の姿をデザインしたものでしょうか?色調も鳥と桃の花に合わせていますね。

浪花百景「野中観音桃華盛り」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

■壽法寺(芳瀧画)
 四天王寺東門北側には、今は埋め立てられた毘沙門池が広がり、そのほとりに浄土寺院の是心山壽法寺があります。元禄4年(1691)筑後善導寺の信誉上人建立の庵が始まりと伝え、元禄11年(1698)廣誉上人が常念仏の寺として堂島の油問屋日野屋九兵衛(法名是心)とその妻(法名壽法)らの協力を得て、本堂・観音堂などの寺観を整えたといわれます。

 往時は境内の糸桜とともに、本堂裏の僧坊庭先に植えられたに楓の大樹が著名で、紅葉の季節には眩しいまでに色づいたと伝えられます。一般に「もみじ寺」と通称されましたが、現在は楓の木はすべて枯れてしまいかつての面影は失われています。諸芸上達の観音としての縁から、歴代松鶴はじめ大坂の噺家の墓も多くあります。

 紅葉が画面いっぱいに大きく描かれ、その下には紅葉狩りを楽しむ人々が小さく描かれています。短冊と色紙は淡い色調で、色紙には紅葉の図柄があしらわれています。

浪花百景「壽法寺」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

 今回の3枚は、タイトルはすべて「浪花百景」で、「花」ですが、それぞれ字体が異なっています。百景の短冊と色紙の色や図柄、それにタイトルや絵師の字体は、それぞれの錦絵の画面に合わせて色合いやデザインがアレンジされているようです。丁寧に見ていくといろいろな発見ができそうです。


 次に、この付近の地図により、地域の変遷を見ていきましょう。まず、江戸時代天保年間発行の「浪華名所獨案内」には、地図の左上に「アヂワラ池」「ウブ湯」「イナリ社」「野中クワンヲン」「壽法寺」が掲載されています。いずれも藍色の線で結ばれていて、当時のモデル観光ルートになっています。この地図は、上が東になっています。

浪華名所獨案内(「津の清」蔵・上が東です)
 大正13年発行の「大阪市パノラマ地図」には、市電「小橋西之町」停留所の右上に「産湯稲荷」が描かれています。高津中学校(現在の高津高校)の南の空き地になっているあたりが味原池があったところになります。
大阪市パノラマ地図(大阪くらしの今昔館蔵)
 次に、今昔マップ3を利用して、味原池付近の変遷を見てみましょう。明治41年の地形図では「味原池」があり、その南に「産湯」の文字も見えます。昭和4年の地形図では池のあったところに「中学校」の文字があります。現在の高津高校にあたります。昭和22年の地形図では白っぽい部分が多くありますが、戦災によって焼失したエリアです。昭和42年の地形図では、復興によって市街地化が進む様子とこの付近にお寺が多くあることがわかります。このころはまだ市電が走っています。
明治41年から昭和42年の地形図(今昔マップ3より)

 今回は、「浪花百景」の味原池、野中観音、壽法寺をご紹介し、地域の変遷を見てきました。
 錦絵の解説は、関西学院大学博物館「浪花百景ー大坂名所案内ー」、大阪城天守閣「特別展浪花百景ーいま・むかしー」を参考にさせていただきました。


〇企画展「浪花の大ひな祭り」開催中です。4月2日まで。

会期:平成30年2月18日(日)~4月2日(月) 
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
閉館日
:毎週火曜日


 ひな祭りは女の子の成長を願う節句として、江戸時代には大坂の町人にも親しまれていました。上方の雛飾の特徴として内裏雛(女雛・男雛)が御殿に入る雛飾が、かつては多く作られました。また、台所道具を模した「勝手道具」は女の子に家事を教えるという意図を込めて雛に添えて飾り、手にとって遊ばれていました。
 本展では、上方の雛の特徴を持った大阪の商家の雛飾などを展示します。特に昨年寄贈された大坂の豪商「加島屋」(廣岡家)の豪華な享保雛と多種多様な雛道具の数々は必見です。また、全国から摂南大学に寄せられた雛人形の中から600体を飾る「大ひな壇」の迫力もお楽しみください。
≫ http://konjyakukan.com/kikakutenji.html

ひな600体の大雛飾(摂南大学蔵)
「ひなそふぁ」で、お雛さんと記念写真をどうぞ
享保雛 加島屋伝来(大阪くらしの今昔館蔵)
浪花の大ひな祭りエントランス


〇今週のイベント・ワークショップ

3月14日(水)~17日(土)、19日(月)、22日(木)~24日(土)
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。
当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日
時 間:①11:30~、②14:30~
(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)

3月18日(日)、21日(祝)、25日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00

3月18日(日)
町家衆イベント 今昔語り

大阪に残る昔ばなしを、町家の座敷でお聞かせします。
あたたかくなつかしい風情をお楽しみください。
開催日:お茶会と同日
時 間:14:30~15:00

町家衆イベント 町の解説
江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
開催日:第1・3日曜
時 間:13:00~16:00

イベント 町家でお茶会
町家の座敷でお抹茶とお菓子をお召し上がり頂けます。     
協力:大阪市役所茶道部
先着順50名、茶菓代300円     
※当日12時より受付でお茶券を販売します     
13時~15時

町家衆イベント 連鶴(有料)
折鶴がいくつもつながった連鶴。
一枚の紙から折るところに特色があります。
作り方を詳しくお教えします。
開催日:奇数月の第3日曜
時 間:14:00~15:30

3月21日(水・祝)
ワークショップ 『組みひもストラップを作ろう』

①13時30分 ②14時30分
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆
参加費300円

3月24日(土)、25日(日)
イベント 彼岸の屋台

落語にある見世物小屋を再現した「見世物小屋」に「のぞきからくり」や「宝引き」など・・ 
お祭りは大人も子どもも楽しめます
13時~16時 8階・9階大通り

ぜんざい 
11時~ 
100円/杯(なくなり次第終了)


そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


 「今週の今昔館」は第1回から第52回までは、大阪市立住まい情報センターの住まい・まちづくり・ネット「スタッフのつぶやき」に掲載されています。
「今週の今昔館」第1回はこちらからご覧ください。
http://sumai-osaka.blogspot.jp/2016/04/blog-post.html



大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。

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2018年3月6日火曜日

今週の今昔館(101) 上町台地の名所 20180306

〇浪花百景に見る江戸時代の大坂(10)

 今回は「浪花百景に見る江戸時代の大坂」の10回目、引き続き上町台地の名所をご紹介します。高津宮から上本町にかけてです。

■高津(芳瀧画)
 仁徳天皇ほか五神を祭神とし、社伝によれば、貞観8年(866)、大坂城付近、仁徳天皇難波高津宮の故地に創建したと伝えられています。その後東高津を経て、秀吉の築城に際し、天正11年(1583)現在地に移されたといわれます。社の西の断崖からの展望は難波津全体から六甲の山なみや須磨浦までを見渡せる名所でした。
 画中には戦災でただ一つ残った海鼠塀の神輿蔵があり、石鳥居の下は西坂(縁切り坂)に続きます。左には絵馬堂があり、遠眼鏡屋が繁盛しました。境内の桜のほか、付近は梅の名所でもあり、参道には湯豆腐屋、黒焼き屋、植木屋が立ち並んでいました。

 タイトル「浪華百景」の短冊、サブタイトル「高津」の色紙、絵師・板元名の短冊がすべてシンプルな赤地で控えめです。画面に集中できるように配慮しているのでしょうか。絵師は一養斎芳瀧で、板元の「石和」は「石川屋和助」を略したものです。
 遠眼鏡屋が望遠鏡を貸している様子が描かれ、鳥居の向こうには道頓堀に架かる橋の姿とその向こうには港の船が、蔵の左手には両御堂の大屋根が描かれ、背景には大阪湾と六甲の山なみと、高津宮絵馬堂からの展望が詳しく描かれています。

浪花百景「高津」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

■吉助牡丹盛り(芳雪画)
 現在中央区中寺1丁目にある自性院はもと高津神社境内にあり、「摂津大坂図鑑綱目大成」などには自性院の北隣に「うへ木や」と記されています。植木屋は下寺町や天満などにもたくさんありましたが、「摂津名所図会大成」は「就中高津の吉助を以て魁とす」と記しています。
 広い邸内に様々な和漢の草木を集め、四時花の絶えることがなかったといわれます。とくに初夏の牡丹、晩秋の菊造りの名人とされ、季節には整えられた邸内に見物の人々が大勢詰めかけて美しさを愛でました。吉助の店は鴻池や加島屋などの豪商の庭も手掛けましたが、明治末期には閉じたと伝えられます。

 牡丹の名人の吉助ということで、画面いっぱいに巨大な牡丹が描かれ、客がそれを見上げて歓声を上げるという奇抜な構図となっています。こちらの絵師は南粋亭芳雪で、タイトルは「浪花百景」です。短冊、色紙はいずれも無地ですがカラフルな色使いとなっています。彫り師の名前も入っています。

浪花百景「吉助牡丹盛り」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

■梅やしき(芳瀧画)
 現在の近鉄上本町駅周辺、いわゆる上六界隈には梅屋敷という梅見の名所がありました。園内に梅を植えつらね、樹下に席を設けて風流の士に供しました。評判をとった江戸の亀戸にあった梅屋敷に倣って文化初年(19世紀初頭)に作られたといわれます。
 園内の梅林の元では謡や舞い、連歌や俳句、双六など思い思いに宴席が設けられました。江戸時代は花見といえば桜ですが、梅の清香を楽しむ風流な観梅も好まれ、四天王寺に向かう道すがら多くの人が早春の花を楽しみました。
 往時このあたりは市塵を遠ざかっていたといわれますが、現在はビルの谷間となっています。

 手前に花がいっぱいの梅の木、その下を歩く花見の客、遠景には宴席が描かれています。右手前には立って歓談する3人の男たち、瓢箪の中はお酒でしょうか?短冊は無地の赤とブルーが使われ、色紙はブルーで横縞が入っています。タイトルは「浪花百景」、絵師は芳瀧で、こちらは彫り師は省略されています。

浪花百景「梅やしき」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

 天保年間発行の「浪華名所獨案内」には、高津宮、ウヱキヤ、クロヤキヤ、梅ヤシキの文字が見られます。挿絵もついていて、モデルルートにも入っています。

浪華名所獨案内(「津の清」蔵・上が東です)

 大正13年発行の「大阪市パノラマ地図」では、高津神社の本殿や神輿蔵が描かれ、西側斜面の坂や石段も詳しく描かれています。
 千日前通りが拡幅されて市電が走っています。高津神社と生魂神社の間を結ぶ参道のつながりもよくわかります。千日前通りの拡幅の際に、道路の傾斜を緩くするために、「真言坂」の一部が埋められたのかもしれません。

大阪市パノラマ地図(大阪くらしの今昔館蔵)

 今回は、「浪花百景」の高津、吉助牡丹盛り、梅やしきをご紹介しました。
 錦絵の解説は、関西学院大学博物館「浪花百景ー大坂名所案内ー」、大阪城天守閣「特別展浪花百景ーいま・むかしー」を参考にさせていただきました。


〇企画展「浪花の大ひな祭り」開催中です。

会期:平成30年2月18日(日)~4月2日(月) 
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
閉館日:毎週火曜日


 ひな祭りは女の子の成長を願う節句として、江戸時代には大坂の町人にも親しまれていました。上方の雛飾の特徴として内裏雛(女雛・男雛)が御殿に入る雛飾が、かつては多く作られました。また、台所道具を模した「勝手道具」は女の子に家事を教えるという意図を込めて雛に添えて飾り、手にとって遊ばれていました。
 本展では、上方の雛の特徴を持った大阪の商家の雛飾などを展示します。特に昨年寄贈された大坂の豪商「加島屋」(廣岡家)の豪華な享保雛と多種多様な雛道具の数々は必見です。また、全国から摂南大学に寄せられた雛人形の中から600体を飾る「大ひな壇」の迫力もお楽しみください。
≫ http://konjyakukan.com/kikakutenji.html


浪花の大ひな祭りエントランス
ひな600体の大雛飾(摂南大学蔵)
「ひなそふぁ」で、お雛さんと記念写真をどうぞ
享保雛 加島屋伝来(大阪くらしの今昔館蔵)


〇今週のイベント・ワークショップ

3月7日(水)~10日(土)、3月14日(水)~17日(土)
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。
当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日
時 間:①11:30~、②14:30~
(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)

3月10日(土)
ワークショップ 『木の継ぎ方を知ろう』

13時30分~15時
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆
参加費無料

3月11日(日)、12日(祝)、18日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00

3月11日(日)
町家衆イベント おじゃみ

古布を四角く切って縫い合わせて作るおじゃみ(お手玉)。
作り方をていねいにお教えします。
開催日:第2日曜
時 間:14:00~16:00

イベント 町家寄席-落語
江戸時代にタイムスリップ!大坂の町家で、落語をきいてみませんか
出演:笑福亭伯枝、他
14時~15時

3月18日(日)
町家衆イベント 今昔語り

大阪に残る昔ばなしを、町家の座敷でお聞かせします。
あたたかくなつかしい風情をお楽しみください。
開催日:お茶会と同日
時 間:14:30~15:00

町家衆イベント 町の解説
江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
開催日:第1・3日曜
時 間:13:00~16:00

イベント 町家でお茶会
町家の座敷でお抹茶とお菓子をお召し上がり頂けます。     
協力:大阪市役所茶道部
先着順50名、茶菓代300円     
※当日12時より受付でお茶券を販売します     
13時~15時

町家衆イベント 連鶴(有料)
折鶴がいくつもつながった連鶴。
一枚の紙から折るところに特色があります。
作り方を詳しくお教えします。
開催日:奇数月の第3日曜
時 間:14:00~15:30

そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


 「今週の今昔館」は第1回から第52回までは、大阪市立住まい情報センターの住まい・まちづくり・ネット「スタッフのつぶやき」に掲載されています。
「今週の今昔館」第1回はこちらからご覧ください。
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