2023年1月25日水曜日

今週の今昔館(355) 江戸時代のフロアの見どころ(8) 20230125

〇江戸時代のフロアの見どころ(8)

 大阪くらしの今昔館の江戸時代のフロアの見どころをシリーズで紹介しています。今回は、「小間物屋」の東隣(右側)の「唐高麗物屋」をご紹介します。

 唐高麗物屋の店構えは、『摂津名所図会』の「疋田屋店頭図」に基づいて、できるだけ忠実に再現されています。本瓦葺きの大屋根と通り庇をもった表構えは古風で、伝統と信用を重んずる老舗のイメージが伝わってきます。

唐高麗物屋の店構え
唐高麗物屋の店構え(正面)
唐高麗物屋の店構え(お正月の飾り)

 『摂津名所図会』に描かれた伏見町の唐高麗物屋「疋田屋」の店頭。床几には中国製の椅子、その上部には払子・如意棒・灯籠が釣り下がっています。棚にはイギリスやオランダ製のガラス杯・聯(れん)、床には清朝の染付や赤絵の陶磁器壺、その中には、孔雀の羽も見えます。
 店の間では、エレキテルを実演しており、台座に座った人の髪の毛が静電気で立ち上がっています。エレキテルは安永5年(1776)に長崎へ遊学した平賀源内が、そこで入手した資料から製作したものが第1号とされます。

『摂津名所図会』に描かれた伏見町の唐高麗物屋「疋田屋」

 唐高麗物屋の店の間には、中国製の花瓶・七宝・金属器・硯屏(けんびょう)・ガラス杯・絨毯・トンボ玉・朱の印籠、孔雀の羽、盆石などが並びます。

唐高麗物屋の店の間

 唐高麗物屋の店庭(土間)の正面にある大戸は、摺り上げ戸が使用されています。表側に板戸、内側に格子戸がたてられ、ともに潜り戸が設けられています。昼間は2枚の戸の両方が壁に沿って上に摺り上げて開放され、夜になると板戸が下ろされて戸締りされます。格子戸は昼間休息をとるときなどに下ろされました。
 重い板戸や格子戸を人の手で上げ下げできるよう、同じ重さの砂袋が綱で戸と結ばれ、滑車の両側でバランスがとれる仕組みになっていました。
 板戸の潜り戸には戸締りができるよう「枢(くろろ)」という仕掛けが装置されています。現代のドアチェーンの役割を果たしていました。
 入館者は摺り上げ戸に触ることはできませんので、ボランティアの町家衆に声をかけていただけば、上げ下げするところを見せてもらえると思います。

摺り上げ戸の仕組み
大戸に取り付けられた「枢(くろろ)」

 唐高麗物屋を家業とする疋田屋杢兵衛の店は、「疋田屋蝙蝠堂」の看板を掛け、五人家族で奉公人は三人です。
 江戸時代は鎖国の時代と言われますが、完全に外国との交易が閉ざされているわけではなく、長崎・出島において中国・オランダとの交易が行なわれ、さまざまな渡来品が国内で流通していました。
 5月から8月の間の「夏祭りの飾り」の展示の際には、店の間に嫁入り道具一式で作られた「獅子」の造り物が飾られます。


 今回は、木戸門を入って通りの中ほどの北側に建つ唐物屋をご紹介しました。




〇企画展「ユニーク家電大行進!! 昭和レトロ家電®-マスダコレクション展-」開催中です

2022年12月24日(土)〜2023年2月19日(日)

昭和30年代のレトロ家電に魅せられ、20年以上にわたって収集した増田健一氏の貴重なコレクションを3年ぶりに大公開します。7回目となる今回はマスダコレクションの中からとっておきのユニーク家電約150点をずらーっと展示。なんでも電化してみようという時代ならではの驚きのアイデア家電や、宇宙ブームなど時代を反映した家電、デザインが特徴的な家電などなど、たっぷりとお楽しみください。



〇今昔館は昨年10月29日から全面開館しています

 天井改修工事にともない閉鎖していた9階常設展室及び10階展望フロアが令和4年10月29日(土)から再開されています。
 今昔館は、毎週火曜日は休館日となっています。
 https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/guide

●入場料変更のお知らせ

令和4年10月29日(土)から通常料金になります

【一 般】600円(団体500円)
【高校生・大学生】300円(団体200円)

(注)団体は20名以上
(注)高校生・大学生は学生証原本要提示
(注)中学生以下、障がい者手帳等持参者(介護者1名を含む)、大阪市内の在住の65歳以上の方は無料(証明書原本(運転免許証、健康保険証、敬老優待乗車証、障がい者手帳等、またはミライロID)要提示)



〇住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とは?

 「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての專門ミュージアムである「大阪くらしの今昔館」は、2001年4月26日に開館しました。2021年に開館20周年を迎えました。
 住まい情報センターのビルの9階「なにわ町家の歳時記」は、江戸時代のフロア。天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
 8階「モダン大阪パノラマ遊覧」は、明治・大正・昭和のフロアで近代大阪の住まいと暮らしを模型や資料で展示。
 さらに企画展示室では特別展や企画展を開催しています。

 前館長の谷直樹先生と新館長の増井正哉先生がこれまでの道のりを振り返り、これからの課題について語り合う動画が公開されています。
 こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=kFW0qbelLNo



〇大阪くらしの今昔館の紹介動画
 今昔館の江戸時代のフロアをご紹介する動画はこちらからどうぞ。
 英語の字幕入りの動画を見ることもできます。
https://www.youtube.com/@user-hm7hq2uu4o/videos
 https://www.youtube.com/watch?v=lOgkk5mfaT0
 https://www.youtube.com/watch?v=1ZFcAzP08Ys



 このほかに「天神祭となにわの町」をご紹介する動画があります。
https://www.youtube.com/watch?v=3or8fq4U8zE&feature=youtu.be



 今昔館の近代のフロアをご紹介する動画が2編公開されています。動画を見てから見学すると、見どころがよくわかると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=SbqzmybwKss&feature=youtu.be


https://www.youtube.com/watch?v=EohP-xqrOi4



〇落語家 桂米團治と歩く江戸時代の大坂
 大阪くらしの今昔館の9階常設展示室にある江戸時代(天保年間)の大坂の町並みをご紹介する新しい動画ができました。案内人は上方の落語家、桂米團治師匠です。
〈①表通り編〉
 こちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=n1moBJy5uB4
〈②町家の暮らし編〉
 こちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=dDb2VBmyKnw



〇【動画】重文茶室「蓑庵」ー構造模型で見る茶室建築の世界
 重要文化財 大徳寺玉林院茶室「蓑庵(さあん)」の実物大構造模型(竹中大工道具館所蔵)を京都工芸繊維大学名誉教授 日向進先生が分かりやすく解説してくださいます。
 こちらからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=tqJEnPZckbc&feature=youtu.be



〇「今昔館のオンライン まなびプログラム」が公開されています
 大阪のまちと住まいや くらしのことを おうちで学んでみませんか?
 こちらからどうぞ。
 ⇒https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/manabi_program/今昔館のオンラインまなびプログラム




 大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからご覧ください。
https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/


 「今週の今昔館」の第1回から第52回までは、「古地図で愉しむ大阪まち物語」に掲載しています。
 「今週の今昔館」の第1回はこちらからご覧ください。
http://osakakochizu.blogspot.com/2016/08/blog-post_5.html



2023年1月19日木曜日

今週の今昔館(354) 江戸時代のフロアの見どころ(7) 20230119

〇江戸時代のフロアの見どころ(7)

 大阪くらしの今昔館の江戸時代のフロアの見どころをシリーズで紹介しています。今回は、大坂町三丁目の木戸門を入ってすぐの左手(北側)に建つ表長屋「建具屋」と「小間物屋」をご紹介します。

 西の木戸門を入って町の通りを挟んだ北側を見ると、木戸門の脇に長屋建ての表借家2戸があります。向かって左側は建具屋、右側は小間物屋です。

建具屋(左)と小間物屋(右)

 建具屋の表構えをみると、屋根に突き出た看板があり、商品の一つであったと思われる脇障子をあしらった釣り看板が目印です。軒下には、建道具を扱う「万立具所」の看板が掛かっています。

建具屋の表構え
建具屋の表構え(正面)

 建具屋の店の間。江戸時代の大坂では既製品の建具を大量生産し、比較的安価で販売していました。新品の他に中古品も扱い、へっつい(竈)や走り(流し)も建具屋の商品のひとつでした。建具の新調には雛型を見せて客の注文に応じていました。

建具屋の店の間

 小間物屋の表構え。女性の化粧や髪飾りなどを扱っています。

小間物屋の表構え
小間物屋の表構え

 小間物屋の店の間。元結・鬢付油をはじめ、丈長・鬢搔き櫛・解き櫛、鼈甲の飾り櫛、笄(こうがい)、白粉・紅猪口(べにちょく)・鹿子(かのこ)・刷毛・かもじ・お歯黒水などを商っていました。

小間物屋の店先
小間物屋の店の間


 店庭(土間)の正面には大戸が建てられます。建具屋と小間物屋では、跳ね上げ大戸が使用されています。昼間は内側に跳ね上げて開放され、夜になると下ろされて戸締りされます。潜り戸もついていました。

跳ね上げ戸


 2戸建ての表長屋の向かって左側は建具屋。主人は畑屋次兵衛で4人家族、奉公人は一人です。


 その右隣りは小間物屋で、主人は丸屋三郎兵衛、3人家族で奉公人は二人です。

 表長屋の宅地は津国屋文左衛門の所有地という想定になっています。江戸時代の大坂の商家は京都と比べると長屋建てが多かったとされますが、借家の比率が高かった大坂では、表通りに面しても長屋建ての町家(借家)が建てられました。表長屋が連なる町並みは大坂らしい都市景観でした。


 今回は、木戸門を入ってすぐ北側に建つ建具屋と小間物屋をご紹介しました。




〇企画展「ユニーク家電大行進!! 昭和レトロ家電®-マスダコレクション展-」開催中です

2022年12月24日(土)〜2023年2月19日(日)

昭和30年代のレトロ家電に魅せられ、20年以上にわたって収集した増田健一氏の貴重なコレクションを3年ぶりに大公開します。7回目となる今回はマスダコレクションの中からとっておきのユニーク家電約150点をずらーっと展示。なんでも電化してみようという時代ならではの驚きのアイデア家電や、宇宙ブームなど時代を反映した家電、デザインが特徴的な家電などなど、たっぷりとお楽しみください。



〇今昔館は昨年10月29日から全面開館しています

 天井改修工事にともない閉鎖していた9階常設展室及び10階展望フロアが令和4年10月29日(土)から再開されています。
 今昔館は、毎週火曜日は休館日となっています。
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●入場料変更のお知らせ

令和4年10月29日(土)から通常料金になります

【一 般】600円(団体500円)
【高校生・大学生】300円(団体200円)

(注)団体は20名以上
(注)高校生・大学生は学生証原本要提示
(注)中学生以下、障がい者手帳等持参者(介護者1名を含む)、大阪市内の在住の65歳以上の方は無料(証明書原本(運転免許証、健康保険証、敬老優待乗車証、障がい者手帳等、またはミライロID)要提示)



〇住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とは?

 「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての專門ミュージアムである「大阪くらしの今昔館」は、2001年4月26日に開館しました。2021年に開館20周年を迎えました。
 住まい情報センターのビルの9階「なにわ町家の歳時記」は、江戸時代のフロア。天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
 8階「モダン大阪パノラマ遊覧」は、明治・大正・昭和のフロアで近代大阪の住まいと暮らしを模型や資料で展示。
 さらに企画展示室では特別展や企画展を開催しています。

 前館長の谷直樹先生と新館長の増井正哉先生がこれまでの道のりを振り返り、これからの課題について語り合う動画が公開されています。
 こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=kFW0qbelLNo



〇大阪くらしの今昔館の紹介動画
 今昔館の江戸時代のフロアをご紹介する動画はこちらからどうぞ。
 英語の字幕入りの動画を見ることもできます。
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 https://www.youtube.com/watch?v=1ZFcAzP08Ys



 このほかに「天神祭となにわの町」をご紹介する動画があります。
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 今昔館の近代のフロアをご紹介する動画が2編公開されています。動画を見てから見学すると、見どころがよくわかると思います。
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〇落語家 桂米團治と歩く江戸時代の大坂
 大阪くらしの今昔館の9階常設展示室にある江戸時代(天保年間)の大坂の町並みをご紹介する新しい動画ができました。案内人は上方の落語家、桂米團治師匠です。
〈①表通り編〉
 こちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=n1moBJy5uB4
〈②町家の暮らし編〉
 こちらからどうぞ。
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〇【動画】重文茶室「蓑庵」ー構造模型で見る茶室建築の世界
 重要文化財 大徳寺玉林院茶室「蓑庵(さあん)」の実物大構造模型(竹中大工道具館所蔵)を京都工芸繊維大学名誉教授 日向進先生が分かりやすく解説してくださいます。
 こちらからご覧ください。
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〇「今昔館のオンライン まなびプログラム」が公開されています
 大阪のまちと住まいや くらしのことを おうちで学んでみませんか?
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 「今週の今昔館」の第1回から第52回までは、「古地図で愉しむ大阪まち物語」に掲載しています。
 「今週の今昔館」の第1回はこちらからご覧ください。
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2023年1月12日木曜日

今週の今昔館(353) 江戸時代のフロアの見どころ(6) 20230112

〇江戸時代のフロアの見どころ(6)

 大阪くらしの今昔館の江戸時代のフロアの見どころをシリーズで紹介しています。今回は、大坂町三丁目の木戸門を入ってすぐの右手(南側)に建つ「風呂屋」をご紹介します。

 風呂屋の外観をみると、2階にはむしこ窓が開き、1階に台格子がはまる外観は一般の町家と大きく変わるところはありません。

風呂屋の外観
風呂屋の外観(正面)

 昭和初期に描かれた昔の風呂屋をみると、2階正面にむしこ窓が開き、入口の脇には小便所が設けられていたといわれます。

昭和初期に描かれた昔の風呂屋

 『大坂名所絵巻物』には、川沿いに建つ風呂屋を背面から見た図が描かれ、脱衣場の奥には脱衣箱があり、床下には燃料の薪が積み上げられています。

 
『大坂名所絵巻物』に描かれた風呂屋

 風呂屋は、江戸では銭湯または湯屋と呼ばれ、大坂と江戸ではその呼び方が異なっていました。また大坂は江戸に比べて内風呂が普及していたことから風呂屋の数が少なく、およそ五町に一軒の割合でした。内部は板の間(脱衣場)、切り石敷きのしっくい場(洗い場)、浴槽などが並んでいました。江戸と異なり客を二階へ上げることはありませんでした。
 洗い場と浴槽の境には大きな朱塗りの唐破風を付けた柘榴口(ざくろぐち)が設けられ、湯気が外へ漏れないようにしていました。柘榴口は風呂屋のシンボルになっていました。


 風呂屋の内部は、手前が脱衣場、奥が洗い場になっています。洗い場にスクリーンが降りてきて映像が流れ、脱衣場が客席となって、風呂屋シアターとなります。桂米朝師匠が町並みの見どころを案内してくれます。

風呂屋の内部

 谷町糸屋町筋松尾町にあった勇湯は、大坂の風呂屋を描いた数少ない資料の一つです。天保初年ごろとされます。

谷町糸屋町筋松尾町にあった勇湯の内部

 『守貞謾稿』には、風呂屋の間取りや石榴口、脱衣箱などが詳細に記されています。間取りは、天保13年(1842)の町触によって浴槽を男女別に分けた後のものです。

『守貞謾稿』に紹介された「大坂の浴戸」

 風呂屋の柘榴口(ざくろぐち)。唐破風のこけら屋根、朱塗りの破風板、けやきの柱に一枚板の羽目板、『守貞謾稿』に描かれた柘榴口を参考にしています。
 柘榴口を潜って浴槽に入ります。柘榴の汁は鏡を磨くのに使用したことから「鏡要る」、かがんで入る(=かがみいる)と掛けて、「柘榴口」と呼ばれるようになったそうです。

石榴口(ざくろぐち)
浴槽
上がり湯の受け取り口

 風呂屋は、町の社交場でもありました。壁には芝居興行や、店の引札などが張られました。大坂の風呂屋は元旦を除いて年中無休でした。

洗い場
脱衣場

 天保初年ころ、湯銭は大人8文、子ども6文、乳飲み子4文、肌を磨く糠(ぬか)が3文でした。

湯銭の掲示

 木戸門を入って南側には「天神湯」があります。ここは天満屋与兵衛とその家族が5人、それに奉公人1人が住んでいて、風呂屋を経営しています。天満屋与兵衛は、風呂屋の敷地・建物も所有しています。


 今回は、木戸門を入ってすぐ南側に建つ風呂屋をご紹介しました。




〇企画展「ユニーク家電大行進!! 昭和レトロ家電®-マスダコレクション展-」開催中です

2022年12月24日(土)〜2023年2月19日(日)

昭和30年代のレトロ家電に魅せられ、20年以上にわたって収集した増田健一氏の貴重なコレクションを3年ぶりに大公開します。7回目となる今回はマスダコレクションの中からとっておきのユニーク家電約150点をずらーっと展示。なんでも電化してみようという時代ならではの驚きのアイデア家電や、宇宙ブームなど時代を反映した家電、デザインが特徴的な家電などなど、たっぷりとお楽しみください。



〇今昔館は昨年10月29日から全面開館しています

 天井改修工事にともない閉鎖していた9階常設展室及び10階展望フロアが令和4年10月29日(土)から再開されています。

●入場料変更のお知らせ

令和4年10月29日(土)から通常料金になります

【一 般】600円(団体500円)
【高校生・大学生】300円(団体200円)

(注)団体は20名以上
(注)高校生・大学生は学生証原本要提示
(注)中学生以下、障がい者手帳等持参者(介護者1名を含む)、大阪市内の在住の65歳以上の方は無料(証明書原本(運転免許証、健康保険証、敬老優待乗車証、障がい者手帳等、またはミライロID)要提示)



〇住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とは?

 「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての專門ミュージアムである「大阪くらしの今昔館」は、2001年4月26日に開館しました。2021年に開館20周年を迎えました。
 住まい情報センターのビルの9階「なにわ町家の歳時記」は、江戸時代のフロア。天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
 8階「モダン大阪パノラマ遊覧」は、明治・大正・昭和のフロアで近代大阪の住まいと暮らしを模型や資料で展示。
 さらに企画展示室では特別展や企画展を開催しています。

 前館長の谷直樹先生と新館長の増井正哉先生がこれまでの道のりを振り返り、これからの課題について語り合う動画が公開されています。
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〇大阪くらしの今昔館の紹介動画
 今昔館の江戸時代のフロアをご紹介する動画はこちらからどうぞ。
 英語の字幕入りの動画を見ることもできます。
https://www.youtube.com/@user-hm7hq2uu4o/videos
 https://www.youtube.com/watch?v=lOgkk5mfaT0
 https://www.youtube.com/watch?v=1ZFcAzP08Ys



 このほかに「天神祭となにわの町」をご紹介する動画があります。
https://www.youtube.com/watch?v=3or8fq4U8zE&feature=youtu.be



 今昔館の近代のフロアをご紹介する動画が2編公開されています。動画を見てから見学すると、見どころがよくわかると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=SbqzmybwKss&feature=youtu.be


https://www.youtube.com/watch?v=EohP-xqrOi4



〇落語家 桂米團治と歩く江戸時代の大坂
 大阪くらしの今昔館の9階常設展示室にある江戸時代(天保年間)の大坂の町並みをご紹介する新しい動画ができました。案内人は上方の落語家、桂米團治師匠です。
〈①表通り編〉
 こちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=n1moBJy5uB4
〈②町家の暮らし編〉
 こちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=dDb2VBmyKnw



〇【動画】重文茶室「蓑庵」ー構造模型で見る茶室建築の世界
 重要文化財 大徳寺玉林院茶室「蓑庵(さあん)」の実物大構造模型(竹中大工道具館所蔵)を京都工芸繊維大学名誉教授 日向進先生が分かりやすく解説してくださいます。
 こちらからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=tqJEnPZckbc&feature=youtu.be



〇「今昔館のオンライン まなびプログラム」が公開されています
 大阪のまちと住まいや くらしのことを おうちで学んでみませんか?
 こちらからどうぞ。
 ⇒https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/manabi_program/今昔館のオンラインまなびプログラム




 大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからご覧ください。
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 「今週の今昔館」の第1回から第52回までは、「古地図で愉しむ大阪まち物語」に掲載しています。
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