〇大大阪時代のまちづくり(9)
今年2025年は、大阪市の第二次市域拡張から100周年に当たります。
第二次市域拡張直前である1924年(大正13年)発行の大阪市パノラマ地図と、その12年後1936年(昭和11年)発行の大大阪観光地図などの古地図を見比べながら、大大阪時代の大阪のまちづくりを振り返ります。今回は御堂筋の本町付近です。
御堂筋は元々は、北御堂と南御堂の前を結ぶ全長1.3km幅6mほどの狭く短い道で、数ある裏通りの一つにすぎませんでした。
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| 拡幅前の御堂筋(昭和3年最新大大阪市街全圖に加筆) (国際日本文化研究センター蔵) |
御堂筋という呼び名は、1597年(慶長2年)創建の「北御堂(西本願寺津村別院)」と1595年(文禄4年)創建の「南御堂(東本願寺難波別院)」を繋ぐ道であることが由来です。
日本の歴史上はじめて「御堂筋」の名称が使われたのは、1615年(慶長20年)になります。江戸幕府(徳川家)と豊臣家の戦いで有名な大阪夏の陣。その後の落ち武者狩りを記録した「大坂濫妨人落人改之帳(おおさか らんぼうにん おちうど あらためのちょう)」で「捕らえられた男性の居場所は大坂御堂筋」という記述があります。
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| 大阪の教科書(JTBパブリッシング)付録地図「大坂冬の陣」に一部加筆 |
御堂筋は拡幅によって、梅田と難波を結ぶ幅44m、長さ4kmのメインストリートになりました。
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| 拡幅後の御堂筋(大大阪観光地図に加筆) (国際日本文化研究センター蔵) |
今回は、御堂筋の本町周辺を取り上げます。
大阪市パノラマ地図には、拡幅前の状況が描かれています。黄色の線が地下鉄の計画線で本町通との交差点に本町駅が作られる計画です。
当時の船場では、市電が通っていた本町通が東西のメインストリートでした。
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| 大阪市パノラマ地図の本町付近(国際日本文化研究センター蔵) |
大大阪観光地図には、完成した地下鉄と御堂筋が描かれています。北御堂と南御堂は、木造の本堂の挿絵が描かれています。地下鉄の本町駅は市電の本町4丁目停留所との乗り換えの便利がいい位置に建設されました。
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| 大大阪観光地図の本町付近(国際日本文化研究センター蔵) |
文化3年(1806年)発行の摂州大阪地図で、北御堂・南御堂周辺を見てみます。北御堂(西本願寺)と南御堂(東本願寺)は、通常の街区の4個分にあたる大きな街区を占めていたことが分かります。その前を通る南北の道(筋)に「御堂スジ」の文字が見えます。御堂スジは淡路町通で突き当り、東に少しずれて淀屋橋筋とつながっています。
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| 江戸時代の古地図に描かれている御堂筋と両御堂 (摂州大阪地図(1806)ラムゼイコレクション蔵) |
今昔マップで本町周辺の変遷を見てみます。
左上は明治41年(1908年)で、西横堀川の西側の通りに市電が通っています。現在の四つ橋筋です。
右上は昭和4年(1929年)で、本町通と堺筋にも市電が通り、本町通の北側まで御堂筋の拡幅工事が進んでいます。
左下は昭和32年(1957年)で、戦災によって御堂筋の西側は大きな被害があり、南北両御堂の建物も焼失しています。
右下は平成7年(1995年)で、図で緑色で示す中央大通りが1街区分の道幅で開通しています。本町通の2街区南になります。北御堂は街区の北側三分の一くらいの敷地に、南御堂は街区の南半分の敷地にそれぞれ再建されています。
中央大通りを示す緑色の枠を昭和4年の地図に重ねると、赤色で示す地下鉄の本町駅よりも南側になります。御堂筋線の本町駅と中央大通りにある中央線本町駅とを地下で結んでいるため乗り換えの距離が長くなっています。
現在の地理院地図で地下鉄の路線と駅を確認してみます。
昭和8年に完成した地下鉄御堂筋線の本町駅は本町通を挟んで設置されました。緑色で示す4つのビルと地下鉄の出口が直結しています。黄色の枠囲みは戦前までの北御堂と南御堂、黄色のべた塗は現在の北御堂と南御堂です。
地下鉄四つ橋線は昭和40年に完成しました。開業時は「信濃橋」という駅名で、本町通と中央大通りの間に設置されました。
地下鉄中央線と堺筋線は昭和44年に完成しました。この時に開業した中央線本町駅と御堂筋線本町駅、四つ橋線信濃橋駅が地下で繋がり、「本町駅」となりました。乗り換え距離が長くなっている理由はここにあります。
一方、70年万博の開催に合わせて同時に完成した中央線と堺筋線の堺筋本町駅は上下に重なっているためエスカレーター1本で乗り換えができる便利な構造になっています。
以下に、関西時層地図に収録されている地形図を時系列に並べてみました。御堂筋沿道の変遷をご覧ください。
〇企画展「大阪の商人が支えた芸術文化-浅野家伝来資料より-」開催中です
2026年1月18日(日)まで
江戸時代の大阪では多くの商家が季節や行事にあわせた掛軸を床の間に飾り、住まいの空間を様々に演出していました。当時の大阪では特に文人書画や四条派の作品が好まれ、名品を鑑賞しあう茶会が盛んに開かれていました。茶会には船場の旦那衆や摂河泉の富裕層が参加し、彼らの交流を通じて大阪を中心とした一大文化圏が形成されていました。また、船場や摂河泉の富裕層は絵師などのパトロンとして大阪の文化を支える存在でもありました。
そうした商家の一つであった浅野家は江戸時代の天保9年(1838)に古市村大屋久兵衛より絞油道具と納屋を買い取り、油屋として開業しました。天保の改革から明治時代の初頭にかけて有力な商家として業績を伸ばす一方、将来的な綿作や菜種作の減少と米作の拡大を見越し、明治16年(1883)には大阪府より酒造営業の鑑札を受け、以降は蔵元としても活躍しました。
本展で紹介する浅野家伝来の掛軸は、江戸時代の後期に京阪で活躍した絵師や書家の手によるもので、揃いの大きさと表具で仕立てられていることから、その多くが当時の浅野家当主の依頼により制作されたとみられます。またこれらの掛軸は単に同時代の作家による作品群ではなく、師弟の繋がりや文化人たちの幅広い交流の中で形成されたことが読み取れます。江戸時代が終わりへと向かう動乱期に大阪の芸術文化を支え続けた商家秘蔵のコレクションをご覧ください。書道にご興味のある方にもおすすめします。
会期:2025年11月8日(土)~2026年1月18日(日)
休館日:毎週火曜日、年末年始【12月29日(月)~1月3日(土)】
入館料:500円(企画展のみ)
常設展+企画展 一般1000円(団体900円)
高・大生700円(団体600円)※要学生証原本提示
※中学生以下、障がい者手帳・ミライロID等持参者(介護者1名含む)、大阪市内在住65歳以上は無料(要証明書原本提示)
会場:大阪くらしの今昔館企画展示室
〇「狂言」を開催します!
日 時:2025年12月14日(日) 14時開始/14時40分頃終了予定
※13時45分開場します。
※座席数先着30名、以降は立ち見となります。
場 所:大阪くらしの今昔館9階展示室薬屋店の間
観覧料:無料(※入館料が必要です)
演 目:仏師(解説有り)
出 演:増田浩紀、島田洋海
〇ワークショップ・イベントのご案内
和文化体験のワークショップやパフォーマンスです。どうぞお楽しみください。
春夏秋冬の季節にちなんだ年中行事、町家の屋敷で行われる乙女文楽、狂言や上方舞、つまみ細工や折り紙のワークショップ、そして表通りでは町家の案内人に出会うこともあります。これらの催し物にはボランティア「町家衆」が大勢参加しています。
※参加には入館料(常設展)が必要です。開催日時は予告なく変更することがあります。事前にお確かめください。
*スケジュール表はこちら≫https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/event
定員がある当日先着イベントは8階受付で12時から参加券を発行しています。
〇入場料のお知らせ
【常設展】一般 600円(団体500円)
高校生・大学生 300円(団体200円)
【企画展】展覧会ごとに料金が異なります。
今回の企画展は500円です。
詳しくはホームページをご覧ください。
※常設展と企画展のお得なセット券も販売しております。
(注)団体は20名以上
(注)高校生・大学生は学生証原本要提示
(注)中学生以下、障がい者手帳等持参者(介護者1名を含む)、大阪市内の在住の65歳以上の方は無料(証明書原本(運転免許証、健康保険証、敬老優待乗車証、障がい者手帳等、またはミライロID)要提示)
今昔館は、毎週火曜日が休館日となっています。
https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/guide
〇日本初!大阪の歴史とエンターテイメントが融合! 「大阪くらしの今昔館」に、新感覚の歴史目撃型XR体験コンテンツ「大阪百世(おおさかももよ)」が新登場!
2025年7月18日(金)からスタートしました
XR(クロスリアリティ)を活用し大阪400年の歴史を楽しみながら学べる!
夏休みのお出かけにピッタリな新体験!
名称:大阪百世(おおさかももよ) Osaka Momoyo
利用料金:一般料金
大人(13歳以上)1,500円(税込) 子供(13歳未満) 600円(税込)
大阪市在住者料金
大人(13歳以上)1,000円(税込) 子供(13歳未満) 400円(税込)
体験時間:毎時0分、20分、40分(初回10:20~、最終回16:40~)
所要時間:約10分
人数:1回あたり16人まで
※大阪市在住者料金でご購入の際は、入場時に大阪市内在住であることを証明するもの(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)をご提示ください。
※7歳未満のお子様はご体験できません。
※詳しくはこちらからどうぞ。
https://osakametro-adera.jp/news/20250623
〇反物着装パフォーマンス
約13メートルの長さの反物を2個のクリップと帯紐だけで、あたかも着物を着たかのように着装します。まるで手品のようです。
場 所:9階呉服屋
日 時:不定期(イベントスケジュールをご覧ください)
※町家衆のパフォーマンスをご覧ください。着装の体験はできません。
〇着物体験サービス
着物(夏季は浴衣)に着替えて江戸時代の町並みを散策することができます。洋服の上からはおる簡単な着付けなので気軽にご利用いただけます。
●受付時間 10:00〜
●受付場所:9階着物コーナー(人形屋)
●料金:お1人につき1回1000円
●体験時間:30分(着替え時間を含まない)
●定員:先着100名様/日
※身長制限 110cm以上
※国内外に関わらず、小学校・中学校団体様の着物体験利用の受付は行っておりません。
【ご提供するサービスの内容】
・着物・草履のレンタル
・着付け ※服の上から着物を着ていただきます。
・上着、厚手の衣類(セーター、トレーナー等)は脱いでください。
〇住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とは?
「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての專門ミュージアムである「大阪くらしの今昔館」は、2001年4月26日に開館しました。2023年4月26日に開館22周年を迎えました。これからも、大阪くらしの今昔館をどうぞよろしくお願いいたします。
住まい情報センターのビルの9階「なにわ町家の歳時記」は、江戸時代のフロア。天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
8階「モダン大阪パノラマ遊覧」は、明治・大正・昭和のフロアで近代大阪の住まいと暮らしを模型や資料で展示。
さらに企画展示室では特別展や企画展を開催しています。
前館長の谷直樹先生と新館長の増井正哉先生がこれまでの道のりを振り返り、これからの課題について語り合う動画が公開されています。
こちらからどうぞ。
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=kFW0qbelLNo
〇「今昔館 まなびプログラム」が公開されています
大阪のまちと住まいや くらしのことを おうちで学んでみませんか?
こちらからどうぞ。
⇒https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/manabi_program/今昔館 まなびプログラム
〇おうちにいながらミュージアムを楽しもう!
今昔館の展示関連の動画を集めました。
⇒https://www.youtube.com/@user-zy5nw1vs2o
英語の字幕入りの動画を見ることもできます。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=lOgkk5mfaT0
https://www.youtube.com/watch?v=1ZFcAzP08Ys
今昔館の近代のフロアをご紹介する動画が2編公開されています。動画を見てから見学すると、見どころがよくわかると思います。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=SbqzmybwKss&feature=youtu.be
⇒https://www.youtube.com/watch?v=EohP-xqrOi4
〇落語家 桂米團治と歩く江戸時代の大坂
大阪くらしの今昔館の9階常設展示室にある江戸時代(天保年間)の大坂の町並みをご紹介する新しい動画ができました。案内人は上方の落語家、桂米團治師匠です。
〈①表通り編〉
こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=n1moBJy5uB4
〈②町家の暮らし編〉
こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=dDb2VBmyKnw
〇【動画】重文茶室「蓑庵」ー構造模型で見る茶室建築の世界
重要文化財 大徳寺玉林院茶室「蓑庵(さあん)」の実物大構造模型(竹中大工道具館所蔵)を京都工芸繊維大学名誉教授 日向進先生が分かりやすく解説してくださいます。
こちらからご覧ください。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=tqJEnPZckbc&feature=youtu.be
〇天満天神繁昌亭コラボレーション企画【チケ得】が始まりました
「天満天神繁昌亭」×「大阪くらしの今昔館」
コラボレーション企画【チケ得】が始まりました!
窓口でチケット半券を提示していただくとお得に入場、入館していただけます。
詳細は以下に記載しておりますのでご利用の前にご確認ください。
(実施期間2023年8月1日(火)~2024年3月31日(日))
■天満天神繁昌亭にお得に入場■
「大阪くらしの今昔館」のチケット半券を提示すると
「天満天神繁昌亭」の入館料が300円OFF!!
※対象チケットは公演日より30日間有効
※窓口でお買い求めの際にのみ適用されます
※昼席一般当日入場料から300円引きいたします(例)当日料金2,800円が2,500円に!!
※半券1枚につき1名様1回限り利用可
※満席の場合はご利用いただけません
※その他割引との併用はできません
※ご利用いただけない日程がございます。詳しくは天満天神繁昌亭にお問い合わせください
■大阪くらしの今昔館にお得に入館■
「天満天神繁昌亭」のチケット半券を提示すると
「大阪くらしの今昔館」の入館料が100円OFF!!
※対象チケットは公演日より30日間有効
※窓口でお買い求めの際にのみ適用されます
※入館料から100円引きいたします(例)常設展大人600円が500円に!!
※半券1枚につき1名様1回限り利用可
※企画展のみの場合は割引できません
※その他割引との併用はできません
※ お支払い方法は現金のみとなります
大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからご覧ください。
≫ https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/
「今週の今昔館」の第1回から第52回までは、「古地図で愉しむ大阪まち物語」に掲載しています。
「今週の今昔館」の第1回はこちらからご覧ください。
≫ http://osakakochizu.blogspot.com/2016/08/blog-post_5.html
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| 今昔マップで見る本町付近(M41、S4、S32、H7。今昔マップより) |
現在の地理院地図で地下鉄の路線と駅を確認してみます。
昭和8年に完成した地下鉄御堂筋線の本町駅は本町通を挟んで設置されました。緑色で示す4つのビルと地下鉄の出口が直結しています。黄色の枠囲みは戦前までの北御堂と南御堂、黄色のべた塗は現在の北御堂と南御堂です。
地下鉄四つ橋線は昭和40年に完成しました。開業時は「信濃橋」という駅名で、本町通と中央大通りの間に設置されました。
地下鉄中央線と堺筋線は昭和44年に完成しました。この時に開業した中央線本町駅と御堂筋線本町駅、四つ橋線信濃橋駅が地下で繋がり、「本町駅」となりました。乗り換え距離が長くなっている理由はここにあります。
一方、70年万博の開催に合わせて同時に完成した中央線と堺筋線の堺筋本町駅は上下に重なっているためエスカレーター1本で乗り換えができる便利な構造になっています。
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| 現在の本町駅付近(地理院地図に加筆) |
以下に、関西時層地図に収録されている地形図を時系列に並べてみました。御堂筋沿道の変遷をご覧ください。
| 明治中期の陸地測量部仮製地図の本町付近(明治20年頃・約135年前) (関西時層地図より) |
| 明治後期の陸地測量部地図の本町付近(明治40年頃・約115年前) (関西時層地図より) |
| 昭和初期の1万分の1地形図の本町付近(約95年前) (関西時層地図より) |
| 昭和中期の1万分の1地形図の本町付近(約70年前) (関西時層地図より) |
| 昭和後期の1万分の1地形図の本町付近(約40年前) (関西時層地図より) |
| 平成中期の1万分の1地形図の本町付近(約20年前) (関西時層地図より) |
〇企画展「大阪の商人が支えた芸術文化-浅野家伝来資料より-」開催中です
2026年1月18日(日)まで
江戸時代の大阪では多くの商家が季節や行事にあわせた掛軸を床の間に飾り、住まいの空間を様々に演出していました。当時の大阪では特に文人書画や四条派の作品が好まれ、名品を鑑賞しあう茶会が盛んに開かれていました。茶会には船場の旦那衆や摂河泉の富裕層が参加し、彼らの交流を通じて大阪を中心とした一大文化圏が形成されていました。また、船場や摂河泉の富裕層は絵師などのパトロンとして大阪の文化を支える存在でもありました。
そうした商家の一つであった浅野家は江戸時代の天保9年(1838)に古市村大屋久兵衛より絞油道具と納屋を買い取り、油屋として開業しました。天保の改革から明治時代の初頭にかけて有力な商家として業績を伸ばす一方、将来的な綿作や菜種作の減少と米作の拡大を見越し、明治16年(1883)には大阪府より酒造営業の鑑札を受け、以降は蔵元としても活躍しました。
本展で紹介する浅野家伝来の掛軸は、江戸時代の後期に京阪で活躍した絵師や書家の手によるもので、揃いの大きさと表具で仕立てられていることから、その多くが当時の浅野家当主の依頼により制作されたとみられます。またこれらの掛軸は単に同時代の作家による作品群ではなく、師弟の繋がりや文化人たちの幅広い交流の中で形成されたことが読み取れます。江戸時代が終わりへと向かう動乱期に大阪の芸術文化を支え続けた商家秘蔵のコレクションをご覧ください。書道にご興味のある方にもおすすめします。
会期:2025年11月8日(土)~2026年1月18日(日)
休館日:毎週火曜日、年末年始【12月29日(月)~1月3日(土)】
入館料:500円(企画展のみ)
常設展+企画展 一般1000円(団体900円)
高・大生700円(団体600円)※要学生証原本提示
※中学生以下、障がい者手帳・ミライロID等持参者(介護者1名含む)、大阪市内在住65歳以上は無料(要証明書原本提示)
会場:大阪くらしの今昔館企画展示室
〇「狂言」を開催します!
日 時:2025年12月14日(日) 14時開始/14時40分頃終了予定
※13時45分開場します。
※座席数先着30名、以降は立ち見となります。
場 所:大阪くらしの今昔館9階展示室薬屋店の間
観覧料:無料(※入館料が必要です)
演 目:仏師(解説有り)
出 演:増田浩紀、島田洋海
〇ワークショップ・イベントのご案内
和文化体験のワークショップやパフォーマンスです。どうぞお楽しみください。
春夏秋冬の季節にちなんだ年中行事、町家の屋敷で行われる乙女文楽、狂言や上方舞、つまみ細工や折り紙のワークショップ、そして表通りでは町家の案内人に出会うこともあります。これらの催し物にはボランティア「町家衆」が大勢参加しています。
※参加には入館料(常設展)が必要です。開催日時は予告なく変更することがあります。事前にお確かめください。
*スケジュール表はこちら≫https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/event
定員がある当日先着イベントは8階受付で12時から参加券を発行しています。
〇入場料のお知らせ
【常設展】一般 600円(団体500円)
高校生・大学生 300円(団体200円)
【企画展】展覧会ごとに料金が異なります。
今回の企画展は500円です。
詳しくはホームページをご覧ください。
※常設展と企画展のお得なセット券も販売しております。
(注)団体は20名以上
(注)高校生・大学生は学生証原本要提示
(注)中学生以下、障がい者手帳等持参者(介護者1名を含む)、大阪市内の在住の65歳以上の方は無料(証明書原本(運転免許証、健康保険証、敬老優待乗車証、障がい者手帳等、またはミライロID)要提示)
今昔館は、毎週火曜日が休館日となっています。
https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/guide
〇日本初!大阪の歴史とエンターテイメントが融合! 「大阪くらしの今昔館」に、新感覚の歴史目撃型XR体験コンテンツ「大阪百世(おおさかももよ)」が新登場!
2025年7月18日(金)からスタートしました
XR(クロスリアリティ)を活用し大阪400年の歴史を楽しみながら学べる!
夏休みのお出かけにピッタリな新体験!
名称:大阪百世(おおさかももよ) Osaka Momoyo
利用料金:一般料金
大人(13歳以上)1,500円(税込) 子供(13歳未満) 600円(税込)
大阪市在住者料金
大人(13歳以上)1,000円(税込) 子供(13歳未満) 400円(税込)
体験時間:毎時0分、20分、40分(初回10:20~、最終回16:40~)
所要時間:約10分
人数:1回あたり16人まで
※大阪市在住者料金でご購入の際は、入場時に大阪市内在住であることを証明するもの(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)をご提示ください。
※7歳未満のお子様はご体験できません。
※詳しくはこちらからどうぞ。
https://osakametro-adera.jp/news/20250623
〇反物着装パフォーマンス
約13メートルの長さの反物を2個のクリップと帯紐だけで、あたかも着物を着たかのように着装します。まるで手品のようです。
場 所:9階呉服屋
日 時:不定期(イベントスケジュールをご覧ください)
※町家衆のパフォーマンスをご覧ください。着装の体験はできません。
〇着物体験サービス
着物(夏季は浴衣)に着替えて江戸時代の町並みを散策することができます。洋服の上からはおる簡単な着付けなので気軽にご利用いただけます。
●受付時間 10:00〜
●受付場所:9階着物コーナー(人形屋)
●料金:お1人につき1回1000円
●体験時間:30分(着替え時間を含まない)
●定員:先着100名様/日
※身長制限 110cm以上
※国内外に関わらず、小学校・中学校団体様の着物体験利用の受付は行っておりません。
【ご提供するサービスの内容】
・着物・草履のレンタル
・着付け ※服の上から着物を着ていただきます。
・上着、厚手の衣類(セーター、トレーナー等)は脱いでください。
〇住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とは?
「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての專門ミュージアムである「大阪くらしの今昔館」は、2001年4月26日に開館しました。2023年4月26日に開館22周年を迎えました。これからも、大阪くらしの今昔館をどうぞよろしくお願いいたします。
住まい情報センターのビルの9階「なにわ町家の歳時記」は、江戸時代のフロア。天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
8階「モダン大阪パノラマ遊覧」は、明治・大正・昭和のフロアで近代大阪の住まいと暮らしを模型や資料で展示。
さらに企画展示室では特別展や企画展を開催しています。
前館長の谷直樹先生と新館長の増井正哉先生がこれまでの道のりを振り返り、これからの課題について語り合う動画が公開されています。
こちらからどうぞ。
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=kFW0qbelLNo
〇「今昔館 まなびプログラム」が公開されています
大阪のまちと住まいや くらしのことを おうちで学んでみませんか?
こちらからどうぞ。
⇒https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/manabi_program/今昔館 まなびプログラム
〇おうちにいながらミュージアムを楽しもう!
今昔館の展示関連の動画を集めました。
⇒https://www.youtube.com/@user-zy5nw1vs2o
英語の字幕入りの動画を見ることもできます。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=lOgkk5mfaT0
https://www.youtube.com/watch?v=1ZFcAzP08Ys
今昔館の近代のフロアをご紹介する動画が2編公開されています。動画を見てから見学すると、見どころがよくわかると思います。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=SbqzmybwKss&feature=youtu.be
⇒https://www.youtube.com/watch?v=EohP-xqrOi4
〇落語家 桂米團治と歩く江戸時代の大坂
大阪くらしの今昔館の9階常設展示室にある江戸時代(天保年間)の大坂の町並みをご紹介する新しい動画ができました。案内人は上方の落語家、桂米團治師匠です。
〈①表通り編〉
こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=n1moBJy5uB4
〈②町家の暮らし編〉
こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=dDb2VBmyKnw
〇【動画】重文茶室「蓑庵」ー構造模型で見る茶室建築の世界
重要文化財 大徳寺玉林院茶室「蓑庵(さあん)」の実物大構造模型(竹中大工道具館所蔵)を京都工芸繊維大学名誉教授 日向進先生が分かりやすく解説してくださいます。
こちらからご覧ください。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=tqJEnPZckbc&feature=youtu.be
〇天満天神繁昌亭コラボレーション企画【チケ得】が始まりました
「天満天神繁昌亭」×「大阪くらしの今昔館」
コラボレーション企画【チケ得】が始まりました!
窓口でチケット半券を提示していただくとお得に入場、入館していただけます。
詳細は以下に記載しておりますのでご利用の前にご確認ください。
(実施期間2023年8月1日(火)~2024年3月31日(日))
■天満天神繁昌亭にお得に入場■
「大阪くらしの今昔館」のチケット半券を提示すると
「天満天神繁昌亭」の入館料が300円OFF!!
※対象チケットは公演日より30日間有効
※窓口でお買い求めの際にのみ適用されます
※昼席一般当日入場料から300円引きいたします(例)当日料金2,800円が2,500円に!!
※半券1枚につき1名様1回限り利用可
※満席の場合はご利用いただけません
※その他割引との併用はできません
※ご利用いただけない日程がございます。詳しくは天満天神繁昌亭にお問い合わせください
■大阪くらしの今昔館にお得に入館■
「天満天神繁昌亭」のチケット半券を提示すると
「大阪くらしの今昔館」の入館料が100円OFF!!
※対象チケットは公演日より30日間有効
※窓口でお買い求めの際にのみ適用されます
※入館料から100円引きいたします(例)常設展大人600円が500円に!!
※半券1枚につき1名様1回限り利用可
※企画展のみの場合は割引できません
※その他割引との併用はできません
※ お支払い方法は現金のみとなります
大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからご覧ください。
≫ https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/
「今週の今昔館」の第1回から第52回までは、「古地図で愉しむ大阪まち物語」に掲載しています。
「今週の今昔館」の第1回はこちらからご覧ください。
≫ http://osakakochizu.blogspot.com/2016/08/blog-post_5.html






























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