2021年7月7日水曜日

今週の今昔館(274)長柄三頭20210707

〇淀川両岸一覧にみる江戸時代の大坂(53)

 琵琶湖から大阪湾へと流れる淀川は、人の流れ、物の流れを担う交通の大動脈として機能してきただけでなく、人々の暮らしと大きく関わり、政治・経済・文化にも大きな影響を与えてきました。

 「淀川両岸一覧」は、江戸時代の大坂から京都までの淀川沿いの名所旧跡を挿絵を添えて紹介しています。このシリーズでは、淀川両岸一覧(下り船之巻)に沿って、京都から大坂までの淀川右岸(川の流れから見て右側)沿いの風景を訪ねていきます。
 今回は「長柄三頭」をご紹介します。長柄三つ頭(ながらみつがしら)とは、淀川の支流中津川が本流から西に分かれる部分の呼称で、中洲が連なっていました。伏見から下ってきた三十石船にとって、ここが大坂への入口となっていました。


■長柄三頭、長柄川、同渡口
 「長柄三頭、長柄川、同渡口」の絵は、現在の新淀川と大川の分岐点付近を東側の毛馬から眺めた風景です。絵の右上のキャプションに「長柄川」とあるように、南へ向かう大川から分かれて西に向かう支流は、江戸時代「長柄川・中津川」などと呼ばれていました。

 長柄三つ頭とは、淀川の支流中津川が本流から西に分かれる部分の呼称ですが、中津川は古くは、一名長柄川とも言われました。もっとも、中津川と長柄川は元来別々の川筋でしたが、後年長柄川を浚えて中津川を塞いでから、長柄川を中津川と言うようになりました。現在、中津川は淀川改修工事によってさらに川筋を改め、川幅も拡げられて新淀川となっています。

淀川両岸一覧下船之巻「長柄三頭、長柄川、同渡口」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)

 本文の「長柄川」の項には、次のように記されています。

≪一名中津川といふ。淀川第二の支流なり。北長柄村より西に分かれ、伝法に至って嶋々をめぐって海に入る。西にわかるる所を三ツ頭といふ。≫

 ここにある「三ツ頭」は絵の右中央に見えます。左下に見えるような伏見から下ってきた三十石船にとって、ここが大坂への入口となっていたのです。

 挿絵に記された「毛馬の渡し」は淀川本流を渡しますが、長柄川を三つ頭の辺りで南北に渡すのが長柄の渡しで、挿絵の奥にそれらしき舟が見られます。

 絵の上にある賛は、中尾我黒の句と、江戸の物具斎行成(商元有)の狂歌です。

 すずしさを見よと長柄に桁(けた)もなし 我黒

 跡かたもながらときけど歌人の口にはかかる橋ばしらかな 江戸、行成

 この二作に共通するのは、かつてあったといわれる「長柄橋」と掛詞になっていること。「長柄橋」について、本文は次のように解説しています。

≪此橋の旧趾、古来より詳らかならず。何れの世に架けそめ、いづれの世に朽ちくづれけん。これまた分明ならず。≫

 これに続き、長柄橋は一つの橋ではなく、この付近に点在した島々をつないでいた橋の総称ではないかと考証しています。

 往古は長柄橋が架設されたことが記録にあり、推古天皇の頃の架橋にまつわる垂水の長者巌氏の人柱伝説も残されています。その後、架橋と断絶を繰り返し、江戸幕末期には橋はなく、渡しが通っていたわけです。古代の橋の位置や大きさについては明らかではなく、その頃には、長柄橋は長さ一里という言い伝えがありましたが、橋杭と称する朽木が所々で発見されることから、一つの橋の名前ではなく、この辺りの川筋の島と島との間に渡された複数の橋の総称であろうと考えられています。

 さておき、すでになくなっているからこそ「歌人の口」にのぼるのだと行成は詠んでいます。かの藤原定家も、次のような和歌を残しています。

 さもあらばあれ名のみ長柄の橋柱 朽ちずば今の人もしのばじ

 中世、近世ともに、歌人の思うことは同じようです。

 本文は次のとおりです。
■長柄川
 柴島村の下にあり、一名中津川といふ。淀川第二の支流なり。北長柄村より西に分かれ、伝法にいたつて島々をめぐつて海に入る。西に分かるる所を三ツ頭といふ。
■長柄渡口
 薬師堂村より北長柄村にわたす舟わたしなり。渡りの長さ一丁二十間と云ふ。二重新家よりこの所まで水上およそ二十五丁といふ。
 陽炎にむらなし何所(どこ)が橋どころ  来山
■北長柄
 右川の南岸にあり。これより大坂へ行程一里。当村に釈迦堂の旧趾あり。世に大字の名号ありといひ伝ふれども今はなし。
■長柄橋跡
 この橋の旧趾古来より詳らかならず。いづれの世に架けそめ、いづれの世に朽ちくづれけん。これまた分明ならず。
 按ずるに、上古は大物浦より、東北江口里、南は福島・浦江・曾根崎より、北は神崎川まで一面の大江なり。さるほどに大江の名あり、これを難波江・難波入江・難波江の浦・三津江・御津浦とも和歌に詠まれたり。その江の中に島々多くあり。今村里のの古名の遺るもの多し。いはゆる南中島・北中島の中に橋本・柴島・浜・川口・小島等みな水辺の郷名なり。長柄橋は孝徳天皇(人王三十七代)長柄豊崎宮の御時より、彼の島々架けわたして皇居への通路とせしなり。今諺に、長柄橋は長さ一里ありしと言ひ伝へたり。これ一橋(ひとつばし)の名にあらずして、島より島へわたしてその橋の数許多(あまた)あれども、地名によりて皆長柄橋といひならはしけり。古来よりも今の北長柄より豊島郡垂水庄に至るまで長柄の橋跡と言ひつたふ。されば橋杭と称する朽木所々より掘り出だす事ありて、その所一挙ならず。これにて一架の橋ならざるを知るべし。長柄豊崎宮、孝徳天皇崩じさせたまひしのちは、大和国飛鳥宮に遷都したまひ、橋の修理も怠り、風威の時江海渺茫(こうかいびょうぼう)して落ち損じける事多かりしにより、そののち、嵯峨天皇(人王五十二代)の御宇弘仁三年夏六月、再び長柄橋を造らしむ
。後世に逮(およ)んで神崎川・長良川・天満川と水路分かりて江海ことごとく田圃と変じ、今のごとく村里となれり。桑田(そうでん)変じて海となるよりは大(おほひ)なる益ならんかし。
「玉葉」
さもあらばあれ名のみ長柄の橋柱朽ちずば今の人もしのばじ  定家

■毛馬渡口
 東生郡毛馬村より西成郡北長柄むらへ淀川をわたす舟わたしなり。渡の長さ百九十間と云ふ。この所に煮売船ありて枚方に同じ。
■南長柄
 北長柄村の下にあり。村中の北、田圃の中に鶯塚といふあり。来由詳らかならず。
■鶴満寺
 南長柄村にあり。天台律宗。雲松山慈祥院と号す。
 本尊阿弥陀仏(慈覚大師作、長(みたけ)四尺ばかり)
 観音堂(本堂の西にあり。秩父・坂東・西国等の巡礼所、すべて百体の観世音を安ず。また堂下にその国々霊場の土をあつめてここに布きて建つる所なりとぞ)梵鐘(つりがね)(長門の国主毛利公より寄附なり。往昔(そのかみ)城下の辺(ほとり)土中(どちゅう)より掘り出だすといふ。鋳名・彫名あり。原(もと)は異国の器物なり。鋳銘に云ふ、大平十年二月云々)糸桜(境内に大樹数株あり。花の盛りには幽遠にして、騒人・墨客打ちむれて風流に乗ず。またこの桜の傍に鬼貫の墓・鴛鴦の塚等あり)
■国分寺
 国分寺村にあり。真言律宗。正岡山(しょうこうざん)金剛院といふ
 本尊阿弥陀仏(聖徳太子御作、座像、長(みたけ)三尺五寸ばかり)
 不動堂(門内の西傍にあり。赤不動尊と称す)地蔵堂(同東の傍にあり。敷石地蔵と称す)
 当寺は国ごとの国分寺のその一箇寺にして、本願は聖武帝、開基は行基僧正なり。荒無の後、快円比丘中興して律院となる。国分寺料いにしへは一万五千束そのほか施料のこと「延喜式」あるは「文徳実録」にも見えたり。後世廃して今僅かに存せり。また東生郡にも国分寺あり。いづれ一箇寺は国分尼寺の旧蹟ならん。後人なほ考ふべし。
■国分寺
   南長柄村に隣る。すなはち右国分寺の村里なり。浜村源光寺・鬼子母神堂・権現松等は、ここの西にあり。


 摂津名所図会には、「長柄渡口」があります。

■長柄渡口
 長柄は大川を渡って北摂に通じる交通の要所。天平年間(729~749)に行基が架けた橋の跡があり、江戸時代には渡船の渡し口として知られました。右下の鶯塚と呼ばれた旧跡の上に古梅が見えます。

 絵の左上の賛は、

 行く春やむかしながらの橋の跡 班竹

 絵の左下の解説は、

 「袋草紙」云く「加久夜長刀帯節信(たてわきときのぶ)は数寄物(すきしゃ)なり。始めて能因法師に逢ふて相互ひに感あり。能因が云く、今日見参の引出物に見すべき物侍るとて、懐中より錦の小袋を取り出だす。その中に鉋屑(かんなくず)一筋あり。示して云く、これはこれ吾が重宝なり。長柄の橋造の時の鉋屑なりといふ。時に節信喜悦甚しうして、また懐中より紙に裹(つつめ)る物を取り出せり。見るに乾れたる蛙(かはづ)なり。これは井堤(ゐで)の蛙に侍るとて共に感嘆して各これを懐にして退散す」と云々。今の世の人嗚呼と称す可きか。

摂津名所図会「長柄渡口」
(大阪市立図書館デジタルアーカイブ)


 次に、大阪くらしの今昔館が所蔵する「よと川の図」の長柄付近を見てみましょう。絵の左手が上流、右手が下流になります。絵の手前側が淀川の右岸で、上流側から「はし寺」「なかつ川」「なから」「かハさき」の地名が並んでいます。以前にも触れましたが、「はし寺」は上流にある地名ですので、ラベルを張り間違えている可能性が高いと思われます。このあたりは位置的には「濱村」か「薬師堂村」にあたります。
 対岸の淀川左岸には、上流側から「御堂」「桜の宮」のラベルが見え、桜宮神社が詳細に描かれ、桜の花も見えます。川の中央部、左寄りには御座船が描かれています。


「よと川の図」の長柄付近(大阪くらしの今昔館蔵)

 地形図で長柄三ツ頭付近の様子をみてみましょう。まず、最も古い時代の地形図として、明治18年の陸地測量部地図(仮製地図)を見ると、淀川右岸の薬師堂村・柴島村と、淀川左岸の毛馬村の間に川の中に中州があります。その下流で左に中津川、右に大川と分岐しています。名前は記されていませんが、この付近が長柄三ツ頭です。
 新淀川の建設に伴って、薬師堂村の全体と、毛馬村の大半、濱村の一部は河川敷となりました。

明治18年陸地測量部地図
(国際日本文化研究センター蔵)

 明治41年陸地測量部地図を見ると、竣工間近の新淀川の姿が描かれ、淀川の川筋が大きく変わりました。

明治41年陸地測量部地図
(今昔マップ3より)

 今昔マップを利用して明治41年陸地測量部地図(左)、最新の地理院地図に色別標高図を重ねたもの(右)を見比べてみます。
 長柄三ツ頭があった付近を拡大した図を見ると、淀川の「淀」の文字の下に中州が見え、三ツ頭の名残りと思われます。毛馬の閘門・洗堰は現在の位置よりも下流側に建設されていましたが、昭和49年(1974)に現在の閘門・水門が完成し、昭和58年(1983)に淀川大堰が完成しました。
 長柄橋北詰に「濱」の文字が見えます。濱村は一部は新淀川の河川敷となりましたが、右岸に一部が残っています。
 右側の地理院地図をみると、現在の毛馬閘門・淀川大堰の位置が確認できます。黄色の線は府道を示しています。天神橋筋(商店街の一筋西の旧市電道)から長柄大橋を渡り、堤防脇を走って摂津市方面へ向かう道路は府道となっています。


今昔マップより長柄三ツ頭付近

 次は、現在の地形図に、明治20年代の川筋を重ねた国土地理院地図(明治期の低湿地)です。1枚目は広域、2枚目は柴島周辺、3枚目はさらに拡大したものです。濃い水色が旧淀川、薄い水色が新淀川です。うすい黄色は当時の水田を、濃い緑色は荒地を示しています。旧中津川の川筋がよくわかります。川筋が大きく変わり、柴島と濱の南側が河川敷となって大きく削られたことがわかります。

国土地理院地図広域(明治期の低湿地)
国土地理院地図(明治期の低湿地)
国土地理院地図(明治期の低湿地)

 大阪市内の史跡巡り・まち歩きによく利用している、「浪華名所獨案内」「天保新改攝州大坂全圖」「大阪市パノラマ地図」では、当時の大阪市域の外側の長柄は地図の範囲に入っていませんが、各地図の北の端を確認しておきます。

 江戸時代天保年間発行の「浪華名所獨案内」、天保8年(1837)発行の「天保新改攝州大坂全圖」では、淀川と中津川の分岐点よりも北に位置する柴島村は地図の範囲に入っていません。

浪華名所獨案内(「津の清」蔵)
天保新改攝州大坂全圖(国際日本文化研究センター蔵)

 次に、文化3年発行の増修改正摂州大阪地図を見てみると、これまでの地図よりも北の方が範囲に入っています。淀川が中津川(左)と大川(右)に分かれる分岐点には「三ツ頭」の文字が見えます。

増修改正摂州大阪地図(ラムゼイコレクションより)

 大正13年発行の大阪市パノラマ地図は、当時の大阪市域が地図の範囲となっており、大川は都島橋から南が描かれています。淀川と中津川の分岐点付近の長柄三ツ頭は地図の範囲に入っていません。

大阪市パノラマ地図(大阪くらしの今昔館蔵)

 昭和12年発行の大大阪観光地図を見ると、淀川改良工事によって新淀川が完成し、毛馬閘門が建設されて川の流れが大きく変わっています。この大工事によって薬師堂村の全体と濱村の一部は新淀川の河川敷となりました。川筋が大きく変わり、川幅も広げられたため、三ツ頭の痕跡は見ることができません。

大大阪観光地図(国際日本文化研究センター蔵)

 現在の淀川大堰付近の状況を写真で見てみましょう。

 長柄三ツ頭があったあたりは、新淀川の建設で川の流れが大きく変わり、淀川大堰が築かれています。

淀川大堰(上流側)
淀川大堰(下流側)
下流から見た淀川大堰
毛馬にある蕪村の句碑


 今回は、「淀川両岸一覧下り船の巻」の「長柄三頭」をご紹介しました。


〇住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とは?

 住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」は2001年4月26日に開館しました。今年で開館20周年を迎えました。
 前館長の谷直樹先生と新館長の増井正哉先生がこれまでの道のりを振り返り、これからの課題について語り合う動画が公開されています。
 こちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=kFW0qbelLNo

 ここは「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての專門ミュージアムです。
 住まい情報センターのビルの9階「なにわ町家の歳時記」は、江戸時代のフロア。天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
 8階「モダン大阪パノラマ遊覧」は、明治・大正・昭和のフロアで近代大阪の住まいと暮らしを模型や資料で展示。
 さらに企画展示室では特別展や企画展を開催しています。


〇大阪くらしの今昔館を紹介する動画作成プロジェクトが「2021年度都市住宅学会賞・業績賞」を受賞しました

 受賞対象は「歴史博物館から発信する大阪の町家と住文化の魅力-子ども・若者・外国人に町家と住文化を理解してもらうための動画制作プロジェクト-」です。
 この動画制作プロジェクトは、2018年度に申請者らからなる博物館住まい学習研究会が「建築技術教育普及センター」の助成を受け、大阪くらしの今昔館の9階常設展示「商家の賑わい」で撮影・編集し、2019年3月に完成しました。ドイツ人留学生のザビ-ネさんがナビゲートし、今昔館ボランティア「町家衆」の皆さんが江戸時代の住民に扮して出演しています。その後、2019年7月からYouTubeで配信しました。

 授賞理由・受賞者・動画の詳細は、以下のとおりです。

・審査委員会の講評(授賞理由)
 本事業は、「大阪くらしの今昔館」の江戸時代の町並み展示を活用して、大阪の町家の建築と生活文化を伝える教育動画を制作し、YouTubeで配信するものである。変化した現在の町家でなく、江戸時代当時の建築と生活が学べる点で他の動画にはない独創性を備えている。また、制作された動画は教育効果の高い内容に加えて、外国人留学生がナビゲートする演出など様々な工夫がされており高く評価できる。本動画は、海外旅行者や社会科見学等の団体見学者に対する事前学習の活用が意図されているが、今後のITCを活用した授業の優れた教材の提供、コロナ禍における博物館の情報発信の面でも先駆的な試みであり、日本の伝統的な生活文化を世界に発信するツールとして今後の展開が期待できる。以上より、本事業は、当学会の業績賞に相応しいと認められる。

・受賞者
 大阪くらしの今昔館 前館長 谷直樹氏
 大阪教育大学教授  碓田智子氏
 大阪くらしの今昔館 特別研究員 岩間香氏
 大阪市住宅供給公社 渡邊望氏

 大阪くらしの今昔館を紹介する学習ビデオは、「なにわの町並み」、「町家の商い」、「町家のくらしとおもてなし」、「裏長屋のくらし」の4編(それぞれ日本語字幕版と英語字幕版)で構成されています。

 日本語字幕版と英語字幕版の動画はこちらをご覧ください↓↓↓
大阪くらしの今昔館 「商家の賑わい」学習ビデオ【日本語・English】



〇大阪くらしの今昔館は、6月21日から再開しています。

【イベント、ワークショップ、およびボランティアによる展示解説(町家衆による町家ツアー)中止のお知らせ】
イベント・ワークショップ等は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、当面の間 開催を中止いたします。

開催を楽しみにしてくださった皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解をいただきますようお願いいたします。

※スタッフによる展示解説(町家ツアー)は1日3回実施しています。お気軽にご参加ください。

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。

スタッフによるまちの解説(町家ツアー)スケジュール
①11:00~(約30分)
②13:00~(約30分)
③14:00~(約30分)



〇企画展「重岡良子 花鳥画展 刻を紡ぐ 写生から装飾 そして琳派を生きる」は終了しました


〇これからの企画展示

掌(てのひら)の建築展 ― 橋爪紳也+遠藤秀平 建築ミニチュアコレクション ―
 令和3年7月10日(土)~8月29日(日)

 誰しもがどこかで手に取り、1つや2つは部屋に飾っている建築ミニチュア。私たちが住まう都市を形作る建築への愛着の結晶が建築ミニチュアではないでしょうか。「掌(てのひら)の建築展」では、世界中の建築ミニチュアを一堂に会して展示し、建築ミニチュアを通して都市や建築・住まいが持つ魅力に触れていただきます。
 建築ミニチュアを展示する企画は、2015年に開催された「ENDO SHUHEIワールド・ミニチュア・ワールド」展を始めとし、「みんなの建築ミニチュア展」としてこれまでに東京、大阪、京都、滋賀、岡山など日本各地で開催されてきました。
 今回の展覧会では、世界中の建築ミニチュアを展示し、観覧される皆様に世界旅行の気分を楽しんでいただける内容となっています。
また、写真家川村憲太氏と橋爪紳也氏のコラボレーションによる写真展「ミニチュア・ワンダーランド」を併催し、掌サイズの建築ミニチュアと巨大な都市空間や自然の景色とを組合せた作品をお楽しみいただきます。
※本展は生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2021の連携プログラムです。

開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
休館日 :火曜日(ただし祝日を除く)
会 場 :大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館) 企画展示室
      〒530-0041 大阪市北区天神橋6丁目4-20 住まい情報センタービル8階
入館料 :企画展のみ300円
     常設展+企画展 一般800円(団体700円)
           高・大生500円(団体400円)(要学生証原本提示)
*団体は20名以上。
*周遊パス・年間パスポートでも入場可。
*中学生以下、障がい者手帳等持参者(介護者1名含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明書原本提示)。
交 通 :地下鉄堺筋線・谷町線、阪急電鉄「天神橋筋六丁目」駅3番出口から直結
     JR大阪環状線「天満」駅から北へ650m
主 催 :大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)
協 賛 :鹿島建設株式会社、淀鋼商事株式会社
協 力 :鹿島出版会、一般社団法人日本建築設計学会、神戸大学光嶋研究室、
     生きた建築ミュージアム大阪フェスティバル実行委員会、海洋堂、
     大阪府立大学観光産業戦略研究所、
     株式会社橋爪総合研究所、遠藤秀平建築研究所
監 修 :橋爪紳也 遠藤秀平

<トークイベント>
「掌の建築たち イッツ・ア・スモール・ワールド」橋爪紳也×遠藤秀平
(「掌の建築展」関連イベント)

 世界の建築は面白い、そして「建築ミニチュア」の世界も奥深い。その歴史、素材の多様性、収集時のエピソードなど、それぞれの「建築ミニチュア道」について楽しくトークを展開します。あわせて、パリで進めている「アジール・フロッタン復活プロジェクト」についても紹介します。

●日 時: 2021年7月25日(日) 14:00~15:30(受付13:30開始)
●登壇者: 橋爪紳也氏 遠藤秀平氏
●会 場: 大阪市立住まい情報センター 3階ホール
●定 員: 120名(応募者多数の場合抽選)

申込受付期間 2021年6月2日(水)12:00 ~ 7月10日(土)
申込フォーム(受付期間中ご覧いただけます)
https://www.osaka-angenet.jp/event/129
※新型コロナウイルス感染症拡大の状況によっては開催を中止とする場合もあります。

フィレンツェ大聖堂
サンマルコ広場
タワーシリーズ1
タワーシリーズ2
ミラノのドゥオーモ
(写真 川村憲太)


〇落語家 桂米團治と歩く江戸時代の大坂
 大阪くらしの今昔館の9階常設展示室にある江戸時代(天保年間)の大坂の町並みをご紹介する新しい動画ができました。案内人は上方の落語家、桂米團治師匠です。
〈①表通り編〉
 こちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=n1moBJy5uB4
〈②町家の暮らし編〉
 こちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=dDb2VBmyKnw



〇「今昔館のオンライン まなびプログラム」が公開されています
 大阪のまちと住まいや くらしのことを おうちで学んでみませんか?
 こちらからどうぞ。
 ⇒konjyakukan.com/link_pdf/今昔館のオンラインまなびプログラム.pdf




〇大阪くらしの今昔館の紹介動画
 今昔館の江戸時代のフロアをご紹介する動画は4編あります。全4編の目次はこちらからどうぞ。
 こちらから、見たい部分だけを見ることができます。英語の字幕入りの動画を見ることもできます。
http://konjyakukan.com/link_pdf/what's%20this%20.pdf



 このほかに「天神祭となにわの町」をご紹介する動画があります。
https://www.youtube.com/watch?v=3or8fq4U8zE&feature=youtu.be



 また、今昔館の近代のフロアをご紹介する動画が2編あります。
https://www.youtube.com/watch?v=SbqzmybwKss&feature=youtu.be


https://www.youtube.com/watch?v=EohP-xqrOi4




〇【動画】重文茶室「蓑庵」ー構造模型で見る茶室建築の世界
 重要文化財 大徳寺玉林院茶室「蓑庵(さあん)」の実物大構造模型(竹中大工道具館所蔵)を京都工芸繊維大学名誉教授 日向進先生が分かりやすく解説してくださいます。
 こちらからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=tqJEnPZckbc&feature=youtu.be



 大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからご覧ください。
http://konjyakukan.com/index.html


 「今週の今昔館」の第1回から第52回までは、「古地図で愉しむ大阪まち物語」に掲載しています。
 「今週の今昔館」の第1回はこちらからご覧ください。
http://osakakochizu.blogspot.com/2016/08/blog-post_5.html


 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。

「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。
http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。
http://www.sumai-machi-net.com/howtouse


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