2017年12月26日火曜日

今週の今昔館(91) 「くらしの道具の変遷、近代展示室連載のまとめ」 20171226

〇今昔館の近代展示室を愉しむ(25) 「くらしの道具の変遷と近代展示室連載のまとめ」

 今回は、大阪くらしの今昔館の8階近代展示室に入って右手の年表の前に展示している「くらしの道具の変遷」をご紹介します。

 アイロンといっても、炭アイロン、ガスアイロン、電気アイロンがあったり、電気冷蔵庫ができる前の「氷冷蔵庫(アイスボックス)」があったり、ガスストーブやコンロ、掃除機や扇風機、炊飯器、蓄音機、ステレオなどが並んでいます。どうぞ昔を懐かしんでください。


 年表の前の右端には、展示ケースが2つ並んでいます。ここは、ミニコーナーになっていて、随時展示内容が変わります。現在は、「東京オリンピックが開催されたころ」のテーマで、当時発行された雑誌などが展示されています。

 今回は「くらしの道具の変遷」をご紹介しました。

 7月から半年間、25回にわたって「今昔館の近代展示室を愉しむ」シリーズを連載してきましたが、今回が最終回となります。
 最後に、まとめとして、近代展示室見学のお勧め順路をご紹介します。
 近代展示室は、どこからどんな順番で見ても、楽しめるようになっていますが、ガイドをするとしたらどんな順路がわかりやすいか、楽しんでいただけるかを考えてみたものです。

 9階の江戸時代の展示室から降りてきて、まず初めに、展示室に入って左手の「からくり錦絵」の、造幣寮心斎橋梅田ステンショを見ます。明治時代に入って文明開化で大阪がどう変化したか、近代へのエントランスゾーンになっています。

 続いて、6つの模型「住まいの大阪六景」を、川口居留地北船場大大阪新開地空堀通城北バス住宅古市中団地の順に見ます。明治以降、大阪の住まいがどのように変化してきたかが概観できます。

 そして、6つの模型の間の床面にある「大阪市パノラマ地図」を見ます。これまで見てきた¥錦絵や模型が地図の中ではどこにあるか探してみるのも面白いと思います。大阪出身の方なら、自宅や母校を探してみてもいいでしょう。

 続いて、展示室の外周部、壁面に展示している「天神祭」「心斎橋筋商店街」「通天閣とルナパーク」を見ます。まちや暮らしの変遷をたどることができます。

 そして、最後に「都市住宅年表」とその前に並んでいる「くらしの道具」を見ます。


 以上で、ひととおり廻ったことになりますが、忘れてはならないのが「住まい劇場」です。近代展示室を30分以上ゆっくりと見学しておられたら、どこかで、展示室正面のスクリーンに映像が映り、八千草薫さんの声で解説が始まることと思います。これが始まったら、まずはこちらをご覧ください。1時間に2回しかありませんから、見逃すと次回は30分後ということになります。

 「住まい劇場」は、毎時0分と30分から始まりますから、この時間に9階から降りてきて、最初にこれを見てから、「からくり錦絵」に進むのも、いいかもしれません。


 現在企画展示室では、企画展「道具のむかしばなし展―ものから学ぶ昔のくらし―」を開催中です。常設展示の「くらしの道具」に続けてご覧になると、いっそう興味が深まるものと思います。



〇企画展「道具のむかしばなし展―ものから学ぶ昔のくらし―」開催中です

 わたしたちのくらしは、この数十年で大きな変化をとげました。古くから使われてきた道具にかわり、それまでになかった電化製品が登場し、料理や掃除、洗濯にいたるまで、より便利で快適な生活を実現してきました。

 本展では小学校の学習内容に合わせ、さまざまな生活道具を展示し、くらしのうつりかわりを紹介します。また、昭和期の茶の間を再現した展示や、蚊帳や黒電話など道具に触れる体験コーナーもあります。


 さあ、道具たちのむかしばなしに耳をすませ、楽しく昔のくらしを学んでみましょう。

会期:平成29年12月16日(土)~平成30年2月10日(土)
開館時間:午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
会期中の休館日:毎週火曜日、年末年始(12月29日~1月2日)



〈関連イベント〉
① 特別講演会「道具が化ける?絵巻で読む付(つく)喪神(もがみ)」

講師:田中貴子氏(甲南大学文学部 教授)
日時:2018年1月27日(土)14:00~15:30(受付開始13:30)
会場:住まい情報センター 3階ホール
参加費:無料
定員:100名(要事前申込、先着順)
申込み方法:インターネット、又はハガキ・FAXにて。氏名(ふりがな)、年齢、住所、電話番号、参加人数(4名まで、お連れ様の名前も記載)を記入。
インターネットからのお申込みはこちらから
≫ https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/33011(住まい・まちづくり・ネット)

② ワークショップ「障子に親しもう」

 日本家屋にはおなじみの障子。破れた障子を修理したり、影絵で遊んだりしながら、障子について学ぼう。
日時:2018年1月20日(土)、2月4日(日)14:00~
場所:9階木戸門横スペース
参加費:無料
小中学生以下は入場無料、高校生以上の方は常設展の入場料が必要です。
参加人数:先着10名 *事前申し込み不要。直接会場にお越しください。



〇大阪くらしの今昔館 ボランティア養成講座

 大阪くらしの今昔館において、ボランティア(愛称:町家衆)として活動を希望する方に対し、当館の展示内容など理解していただくために、連続講座を実施します。3回以上受講された方に修了書を発行し、ボランティアに登録します。

【開催日程】
 ①平成30年2月12日(月・祝)3階ホール
 ②平成30年2月25日(日) 5階研修室
 ③平成30年3月 7日(水) 5階研修室 
 ④平成30年3月12日(月) 5階研修室
 ⑤平成30年3月25日(日) 5階研修室

 ※①~④は10:30~12:00
  ⑤は10:30~15:00

【開催場所】
 大阪市立住まい情報センター 3階ホール及び5階研修室
 (大阪市北区天神橋6丁目4-20)
  ※大阪くらしの今昔館の入っているビルです。

【内 容】
 「江戸時代大坂の町家を復元する」、「近代の大阪」、「町家を彩るしつらいと美術品」、「まちなみ展示と観覧者をつなぐ町家衆の力」、「展示室での解説体験」などのテーマで、講義を中心に実施予定。

【対 象】特になし

【定 員】50名(先着順。定員になり次第締め切ります。)

【費 用】無料

申込期限
2017年12月28日(木)

申込はこちらからどうぞ
https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/33013


〇今週のイベント・ワークショップ

12月27日(水)、28日(木)、1月3日(水)~6日(土)
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日
(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30

1月7日(日)、8日(祝)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころを町家衆がわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00

年末年始の12月29日(金)~1月2日(火)は休館日です

1月3日(水)~8日(月)
イベント 今昔館に初もうで

大人も子どもも楽しめる懐かしいお正月遊び
福笑い・双六・百人一首等
書初めもあります(1/4~1/5、13:30~16:00、100円)

【1月3日(水)だけのお楽しみ 】
*甘酒のご接待・・10時~先着200名
*折り紙・・100円
*あてもの・・先着200名(中学生以下)

【1月3日(日)4日(月)のお楽しみ 】
*おみくじ・・無料
*絵馬・・100円

1月8日(月・祝)
町家衆イベント ワークショップ 水引で小物を作ろう

①13時30分②14時30分
当日先着 各回10名 材料費200円
※当日12時より8階受付で参加整理券を販売します


そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。

「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。
http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。

http://www.sumai-machi-net.com/howtouse


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